宮川 雅巳 氏・本学会会員 今年度日本統計学会賞を受賞

 東京工業大学名誉教授の宮川雅巳氏が今年度の日本統計学会賞を受賞されました。同氏は、東京工業大学で真壁肇教授の指導を受け、東京工業大学助手、東京理科大学講師・助教授、東京大学助教授、東京工業大学助教授・教授を歴任され、本年3月に東京工業大学を定年退職されました。
 日本統計学会賞は「統計学の研究および普及に対して貢献した個人に対して授与し、その功績を顕彰するため」に設けられました。同賞は、統計学の学術研究において、日本で最も権威ある賞と認識されています。
 宮川氏の専門分野は多岐にわたっていますが、特に、信頼性工学・品質工学・因果推論の分野で精力的に優れた論文や著書を発表してこられました。『品質を獲得する技術』(日科技連出版社)では品質工学を理論的に定式化して深い解説をされています。『グラフィカルモデリング』(朝倉書店)はこの分野でわが国最初の書籍です。受賞理由には「宮川雅巳氏は、統計的品質管理を中心とする応用統計学分野において、第一線で活躍する研究者である。グラフィカルモデリングおよび構造的因果モデルの方法論研究に関しては日本国内のパイオニアとして、品質管理学・応用統計学をけん引してきた。」と述べられています。
 2022年9月6日の受賞記念講演会では「タグチメソッドに魅せられて」というタイトルの講演が行われました。ちなみに、田口玄一氏は日本統計学会賞の第1回(1996年)の受賞者です。
 宮川雅巳先生、この度は誠におめでとうございました。

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