中部支部 東海地区若手研究会 コロナ時代の若手研究会
主査 松田 眞一(南山大学)
東海地区若手研究会の歴史は古く、1989年から本部主催の研究会として名前を変えつつ引き継がれてきて、1996年に若手研修会として発足したものが中部支部の若手研究会のルーツである。長年、名古屋工業大学の仁科先生が主査を務められ、後年は私が副査であったものの2018年4月に仁科先生が愛知工業大学に移られたのを機に、私が主査を務めることとなった。現在は名古屋工業大学の石井先生を副査として、相変わらず名古屋工業大学のセミナー室を借りて活動している。しかるにそれは2019年12月を最後に途切れている。みなさんもご存じの新型コロナウイルスの蔓延のせいである。次の開催は2020年2月の予定であったが、中止とあいなった。台風で延期となったことはあるが、完全な中止は発足以来かもしれない。次の4月の予定も通常通り開けるかと思ったものの緊急事態宣言で無理となり、急遽Zoomによる遠隔での開催に変更することとなった。しかし、接続環境を各人が整えるのに時間を要し、5月になって開かれた。日本品質管理学会のほとんどの行事が中止となり、研究会の遠隔開催もすぐに移行したところは少なかったと思うので1回の中止で再開されたのは早い方であろう。それは南山大学が素早く環境を整えてくれたため、Zoomが時間無制限で使えたことが大きかったと思う。
さて、そのような形で再開された若手研究会は8月の研究発表会が中止される中でも活発に議論された。遠隔であるため、出張では参加しづらかった人が復帰してくれたりしてメンバーは大学教員4名、産業界11名、準会員2名の合計17名が出席の可能性がある名簿に載っている。(2020年12月現在)それ以外に南山大と名工大の院生も加わっている。そして、11月の年次大会で3つの発表に結び付き、その一つは優秀発表賞を受賞した。今後も普遍的に製造に関する問題点を議論して、成果を発表できる研究会として続けていけたらと願っている。
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