3月開催の事業所見学会レポート
~三現主義を体感する、学会唯一の現場開催行事、事業所見学会~
三現主義を実体験する「事業所見学会」。
今回は、3月に開催した「株式会社オカムラ 富士事業所-事業所見学会- 」をご紹介します。
当日はJR 三島駅に集合しました。
当日は天候が良く、富士山がキレイに見えました。
三島駅からバスで移動
オカムラ 富士事業所に到着
1階ロビー。オカムラのロゴと共に・・・
デジタルサイネージでお出迎え。
会議室に案内いただき、概要説明
見学会のアジェンダ
概要説明・事例紹介 オカムラ富士製造所 システム機器製造統括部 鈴木様
人を想い、場を創る。 Okamura Way
~オカムラの歴史~
1945に横浜市磯子区岡村町に共同の工業としてオカムラ誕生。 ※創業者の苗字ではなく、創業地が社名の由来です。
1951年にトルクコンバーターを製造開始。
1953年に戦後初の国産飛行機「N-52」完成。ちなみに「N」は日大のNです。浜松の飛行場を使っていました。
1955日本初のFF・オートマチック車「ミカサ」開発。追浜工場で商業車も製造していました。追浜事業所ではシーティング(椅子)の専門工場になっています。
▼「ミカサ」は富士事業所内に展示されており、今回の見学会でも、実物を近くでみることができました!
2015年にオートマチック・トランスミッションが機械遺産に認定されました。
物流事業は1973にエルマンコ社と技術連携してスタート。
1978年に 世界初 多段式独立水平回転棚が完成。
オカムラは現在はオフィス環境事業、省環境事業、物流システム事業を軸に事業展開しています。
▼オカムラの歴史の詳細はこちら
[blogcard url=”https://saiyo.okamura.co.jp/graduate/history/”]
▼オカムラの物流システムの詳細はこちら
[blogcard url=”https://live.okamura.co.jp/post/?id=29″]
~富士事業所の紹介~
オカムラは国内に12か所工場があります。
東京ドーム1.8個分 (220m×180m) 従業員は約400名です。板金加工と塗装が軸になる工場です。
富士事業所では店舗用什器を製造しており、特注什器をメインにしています。お客様ごとにデザインが実は異なっています。
パネル製造部では、室内を仕切る「間仕切り」も製造しています。可動式間仕切・移動間仕切を作っています。
結婚式場では高さが10mになるそうです。最近のオフィスでは櫓(やぐら)も導入しています。
~富士事業所の環境の取組~
塗装ラインは焼き付けで熱のラインを使います。環境負荷の低いLNGを使っています。二酸化炭素の排出量を削減できます。
また地下水を生かしてヒートポンプも使っています。富士山の地下水は水温が年間を通じて15度で一定である点を生かし、冬は空気を温め、夏は空気を冷却しています。
~F-CUBE~
もともと、1970以降向上の一角に事務所を構えていましたが、動線上、工場内の完成品の流れを悪くしていました。
そこで、事務所棟「F-CUBE」を2019年に新築しました。ショールーム機能・試験機能などを構えています。
1階と2階はショールーム、3階は事務所、4階は商環境製品の展示スペースと会議室です。
事務所は以前は島型のレイアウトでしたが、フリーアドレス型にしており、コミュニケーションが活発になっています。
▼下記に写真入りの記事があります。
[blogcard url=”https://www.tecture.jp/projects/1865″]
WEB会議が一般化しており、「テレキューブ」がとても売れています。
▼テレキューブ。 今回の見学会でも、実際に中に入って体験できました!
敷地内にビオトープも配置され地域本来の生態系保全など地域貢献をしています。
見学 (ご案内)オカムラ富士製造所 システム機器製造統括部 鈴木様 パネル製造部 山本様
オカムラは、商業施設の什器も製造しています。実際の什器を間近で見て、手で触れながら見学・体感できました。
レジ横に設置されている、荷物を詰める台です。(よく見かけますね)
台の天板は、オフィスデスクの技術が活用されています。
物流システムショールーム「LUX(ルクス)」の見学(デモンストレーション)
オカムラは物流倉庫も手がけています。
F-CUBE内の展示スペースに「自動倉庫」「かご車搬送用の自律移動ロボット」「ロボットピッキングシステム」などが展示されており、実際に稼働する様子を見せていただきました。
▼下記に写真入りの記事があります。
[blogcard url=”https://www.okamura.co.jp/corporate/news/product/2021/showroom_lux.html”]
[blogcard url=”https://www.nb-shinbun.co.jp/pickup/11fe2600357a0c910d8286042974c3caf578d319/”]
工場見学
敷地内の工場で、パーティションの製造工程の見学をしました。
改善に積極的に取り組まれており、現場の知恵が詰まった専用機械で効率よく製造されていました。
ビオトープ見学
オカムラ富士事業所では、敷地内にビオトープを配置し、自然との調和を図っています。
[blogcard url=”https://live.okamura.co.jp/post/?id=97″]
質疑応答
Q1.製造現場からの質問です。作業環境で夏場はどうでしょうか。
A1.シーリングファンなどで改善できないか取組を試行しています。最近は8割くらいの作業員が使用しており、効果があるようです。
Q2.モノと人との関わり。イノベーションを生み出す仕組み、仕掛けを教えてほしい。
A2.販売の部分で共創。モノとコトと場をつなげています。
Q3.工場を見せてもらったが、内製化を大事にしており、多品種少量生産をしている。これはオカムラのカルチャーか?
A3.納期が短く、自分たちで作ろうというマインドがあります。設計を自分たちでやっており、機械の製造の手が足りない場合は外注します。会社としても内製化を大切にしています。
最後になりますが、オカムラ富士事業所の皆様。すばらしい見学会をありがとうございました!
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