JSQC規格講習会ルポ
日常管理の指針-日常管理の本質を学ぶ

 「JSQC規格 日常管理の指針-日常管理の本質を学ぶ」の講習会が、2026年2月27日(金)に日科技連 東高円寺ビルにおいて対面で開催された。参加者は29名であった。対象規格は2013年に発行された同規格の改正版である。改正についての経緯と主な改正内容は、JSQCニューズ No.423に掲載された、原案作成委員会委員長の安藤 之裕 氏による解説を参照されたい。
 講習会の前半では、山本 渉 氏から制定のねらい、安藤 之裕 氏から日常管理の基本、永原 賢造 氏から日常管理の進め方(標準化)、中條 武志 氏から日常管理の進め方(異常の検出と処置)、福丸 典芳 氏から上位管理者の役割と部門別の日常管理、新倉 健一 氏から日常管理の推進について、それぞれの重要ポイントと改正部分の解説があった。
 後半には、前半の講師陣にJSQC会長の山田 秀 氏が加わり、中條 氏の進行役のもと質疑応答の場が設けられた。
 フロアからは、異常の共有化の実施の難しさ、デジタル化に向けた日常管理の教育、標準化の細かさの程度、品質目標に関してISO 9001との関係、エラープルーフ化のポイント、品質管理活動の推進のポイント、管理レベルの評価スコアの考え方、方針管理と日常管理の区分など、多岐にわたる質問が寄せられた。
 全社的な活動を進める上において、日常管理の重要性は言うまでもない。今回の講習会での講師陣からの解説と質疑応答を通じて、ボトムアップによる意識改革につながる、それぞれの職場に適したしくみづくりや職場の風土づくりには、上位管理者の役割が重要であり、そのための見える化であり、デジタル化であることを改めて感じた。
 最後に、山田会長から、学会の使命は、情報を共有する場を提供し、その中から新しいものを創っていくことである、との締めのあいさつがあった。
 今回の講習会は、参加者数からみて大規模な場ではなかったものの、対面開催による効果も手伝い、講師陣とフロア、および参加者間での有意義な情報共有の場となった。

仁科 健(愛知工業大学)

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