トピックス 日本クオリティ協議会(JAQ)の設立について

JAQ事務局/JSQC代議員 新木 純

 2023年4月に日本クオリティ協議会(Japan Association for Quality:略称JAQ)が設立されました。
 約8年前の2015年6月、第100回品質管理シンポジウム(日本科学技術連盟主催)にて、大久保尚武氏(当時JSQC会長)によって アンブレラ的連合組織JAQが提唱されました。

 提唱後は、3団体(日本品質管理学会、日本科学技術連盟、日本規格協会)による三者調整会議において、JAQの役割・活動内容等について調整推進しました。その後改称されたJAQ連携協議会では、更に2団体(日本能率協会、品質工学会)が加わり、闊達な意見交換をしました。

 2021年12月には、JAQ設立準備委員会と改称して設立に向けた具体的な最終準備に入りました。特に、JAQの目的と機能の設定に5団体が注力しました。

 2022年11月、JAQの最高決議組織として5団体トップが一堂に会する第1回役員会を開催しました。JAQ設立に必要な規約、行動規範、組織体制等の審議・承認がなされ、会の最後にJAQ設立合意書へのサインが交わされました。

 設立合意書の通り、設立準備を着実に進め、2023年4月、ようやくJAQが設立されました。
 同月24日、JAQとしての最初の行事となる第2回役員会を開催しました。冒頭の永田靖 代表役員(JSQC会長)の挨拶では、JAQスタートの役員会と、JAQ発起人の内諾をいただいていた豊田章一郎氏のお別れの会が偶然同じ日となり、品質管理を大切にしてこられた同氏の思いをJAQとして受け止め繋いでいくことが大切だとのお話でした。
 続く来賓の大久保尚武氏は、品質5団体が小異を捨てて大同に就いて、”日本高品質ブランドの確立”がなされることに期待を寄せられました。続いて中期計画等の審議・報告がありました。

 会の最後に、5団体トップの方々からこれからのJAQへの期待を、ひと言ずつ披露していただきました。「日本を代表する組織に」「HPを通して世界へメッセージを」「品質不正防止はJAQとしての最優先」「JAQを通した国際的な連携を」「情報発信による認知度向上を」「スモールスタート、必要性の高い事から」等。
 今後は、各団体からの様々な期待を受け止め、適切な品質管理活動を軸に捉え、国内外に示せるようにしていければと思っております。今後とも、JSQC会員の皆様のご理解ご協力をお願い申し上げます。

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