トピックス「「品質」誌の論文投稿システムが変わります」

論文誌編集委員会委員長 森田 浩

 この度、学会誌「品質」への投稿はEditorial Managerを通して行うことがすでに開始されています。これまでは主に郵送による方法を取っておりましたが、すでに原稿を手書きすることはほとんどなく、WordやTeXを使って作成されるようになっていることから、電子システムから直接投稿できることが望まれていました。Editorial Managerは多くの論文誌でも使われていますが、本学会においても、これによってより利便性が向上するものと考えております。また、査読プロセスにおいても、なるべく事務局の人手をかけることなく進められるようになりますので、審査にかかる時間も削減することが期待されます。
 運用が始まるといろいろな問題点が出てくることも予想されますし、初めて利用される方もおられるでしょうから、当面の間は現行の投稿方法も維持することといたします。次年度からはEditorial Managerでの投稿に移行する予定です。まずは、次回に投稿いただく際にはご活用ください。

 学会誌「品質」のご案内
 学会誌「品質」は年間4回発行され、2022年にはVol.52を刊行しており、50年以上の歴史があります。「品質」は論文誌編と学会誌編で構成されています。今回、Editorial Managerに移行するのは論文誌編への投稿です。
 論文誌編には9つの投稿区分があります。学会員であればどなたでも投稿できます。積極的な研究成果の発表や活動の情報発信の場として、適切な区分を選んでいただけるようになっております。また、最近一般的になってきたオープンアクセス制度もあります。誰でもアクセスできることから研究成果を周知させるのに有効ですので、興味のある方はご活用ください。
 論文誌編への投稿論文のうち、1.から6.には審査員による審査制度があり、査読付きの学術論文として認められます。第三者による率直で真摯なコメントによって、普段の仕事や研究活動では得られない新たな知見や提案が得られることもあります。
 また、学会賞として、年間を通して特に優秀な論文には「最優秀論文賞」が贈られます。この他に、企業会員による優秀な論文には「品質技術賞」、若手会員による優秀な論文には「研究奨励賞」があります。
 論文が掲載されるまでには、さまざまな指摘やコメントに対応をしなければならないこともあるため、決して容易に採択されるものではないですが、ぜひ論文投稿に挑戦してみてください。投稿先は以下の通りです。

https://www.editorialmanager.com/quality/default1.aspx

投稿要項も学会ホームページに掲載してあります。みなさまの投稿をお待ちしております。
https://jsqc.org/post/

 論文誌編の投稿区分
 学会誌「品質」には9つの投稿区分があります。以下に、それらの特徴をまとめておきます。
 1.報文
  理論上もしくは応用上独創的な内容を含む完成された研究論文
 2.技術ノート
  手法ならびにその応用について新しく価値ある内容を含む研究論文
 3.調査研究論文
  実験・実施・調査等実証的方法により得られた価値ある新しい事実・知見等を含む研究論文
 4.応用研究論文
  手法や考え方の適用事例について、その適用プロセス並びに結果を深く分析することにより得られた価値ある新たな事実・知見等を含む研究論文
 5.投稿論説
  手法や考え方等に関して独創的な命題を提起し論証した研究論文
 6.研究速報論文
  新機軸の潜在的な可能性を宣言した速報性のある研究論文
 7.クオリティレポート
  有益な情報を含む報告
 8.レター
  品質誌に掲載された記事等に対する客観的な提言や批判の記事
 9. QCサロン
  会員に対する有益な提言,提案,紹介など会員相互の交流の場としてふさわしい内容の記事

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