JSQC規格 講習会ルポ 「小集団改善活動の指針」講習会-小集団改善活動を推進する-
2021年4月22日(木)午後、JSQC規格「小集団改善活動の指針」講習会がオンラインで開催された。参加者数は53名、この内東京含む関東地区からの参加が64%、関西地区が18%、自宅からの参加者28%、会社からの参加者70%と会社からのオンライン参加が多くを占めた。
斉藤事業・広報委員長からの開催挨拶に続いて、「小集団改善活動の指針」原案作成委員会の村川賢司委員より講演を開始した。本規格は2015年5月に制定し、規格の狙いはTQMの一貫として、組織において行うことが推奨される小集団改善活動の推進の方法を規定しており、小集団改善活動に関わる重要な概念および推進方法に関して、学会として統一的な見解を示し、総合的品質管理(TQM)のさらなる普及・発展のための基盤を提供することを目的としている。また、本規格は改善活動を既に推進している組織、主に(1)TQMを実践している組織 (2)QCサークル等を推進・実践している組織 (3)ISO9001等の制定及びそれを用いた認証制度を運用・活用している組織を主に対象としており、改善活動をより充実し効果的なものにするため本規格の活用を推奨する。村川講師の講習内容としては、(1)小集団改善活動の基本、(2)チーム改善活動の推進、(3)QCサークル活動の推進、(4)小集団改善活動における管理者の役割について、規格に基づいて詳細な説明が行われた。
最後の質疑応答では、「QCサークルの自主性がみられない」「問題解決型のQCストーリーの具体的活用方法」「DMAICに関する参考文献はあるか」「プロセスマップを作る際のプロセスの考え方」「賞金額の目安」「チーム改善活動とQCサークルの違い」「チーム改善活動にプロジェクトマネジメント手法(PMBOK)の適用できないか」等の多岐に渡り質問や意見が示され、司会、講師、受講者間での意見交換がなされた。
終了時のオンラインアンケートでは、十分あるいはほとんど理解できたという回答が大半を占め、受講者にとって有効な機会となった。
澤村 祐一(三菱重工環境・化学エンジニアリング(株))
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