椿 広計 氏・本学会元会長 今年度デミング賞本賞を受賞

 椿広計氏が2021年度のデミング賞本賞を受賞されました。誠におめでとうございます。デミング賞本賞は、品質管理の普及や発展に貢献した個人に贈られる栄誉ある賞です。
 椿氏は東京大学大学院を修了後、筑波大学教授等を経て、現在、データサイエンスのわが国の拠点である統計数理研究所長として活動されています。統計科学とTQMの考え方を原点に、(独)統計センター理事長を含む7府省17の部会長・座長等を務められてきました。日本品質管理学会においては第45・46年度の会長を務められ、日本品質管理協議会の設立に向けて尽力されました。現在は品質工学会長として、日本品質管理学会とも協働されています。
 椿氏の統計科学に関する抜群の見識と博識は誰もが認めるところです。さらに、椿氏の組織力と活動のスコープの広さは卓越しています。25年も続いているテクノメトリックス研究会の設立を提唱され、日本品質管理学会がレベル表を認定している品質管理検定の創成にも努力されました。医療統計学分野や初等中等教育における統計科学の導入・推進にも本質的に関与されています。
 今後もわが国の統計科学と品質管理の大黒柱となってご活躍いただくことを祈念しています。

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