第456回事業所見学会ルポ
ダイハツインフィニアース姫路(株)

 2018年に操業を開始したダイハツインフィニアース株式会社姫路工場(旧・ダイハツディーゼル株式会社)は、2025年5月に商号を変更しました。次世代環境対応型エンジンの開発や、最新の生産体制づくりに取り組む想いが、新たな社名や「進む、をつくる。」という言葉に込められていました。
 単に船舶発電用大型内燃機関を製造する工場ではなく、海と陸の社会インフラを支える重要な拠点として臨海立地を活用した海上輸送により分解なしでの出荷を実現した工場でもありました
 会社説明では、海事業界が2030年まで成長を続け、中国が世界シェア70%を占める現状が紹介されました。また、大型エンジン専用の臨海工場として設立された姫路工場の特徴や、最大51.3トンの重量物を無軌道で搬送可能なシステムDTTV(吊ってではなく載せて安全に運ぶ)についても説明。さらに、若手社員によるQCサークル活動の事例発表では、生産効率向上や作業時間短縮への取り組みが共有され、グループ全体53サークルの活動は2026年7月号『QCサークル』誌へも掲載される予定です。
 工場見学では、巨大部品をクレーンで搬入し、DTTVで工程内を移動しながら、チームで高精度に組み立てる迫力ある現場を体感しました。わずかなずれや漏れも許さない繊細な作業に加え、試運転や検査では温度・圧力データを細かく確認し、品質を徹底追求する姿が印象的でした。2026年2月本格運用が始まった新燃料(メタノール・アンモニア)対応試運転設備や研修センターを含む、約6.3万㎡の敷地を見学させていただきました。
 環境対応や持続可能な社会の実現に向けた意識の高さと、地域に根ざしながら世界とつながる現場づくりに取り組む姿勢を学びました。  

楠田 貴康(楠田経営品質研究所)

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jimukyoku01
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