第434回事業所見学会 ルポ ダイキン工業(株)Biz プラザ名古屋

 令和5年2月21日(火)にBizプラザ名古屋にて「ニューノーマル下でのIAQ(空気の品質)、AI・IoTを活用した品質改善の取り組み」をテーマに開催、16名が参加した。コロナ禍の前から「空気の品質」にこだわりを持って独自の製品・技術開発を行ってきたダイキン工業殿で上手な換気、空気清浄の方法など現地・現物で学べる良い機会となった。
 始めに設備営業部SEグループ担当課長の太田様より会社概要を説明いただいた。続いてビル設備およびショールームの見学ツアーを実施。ビル設備では建屋全体が様々な空調方式の効果検証用にフロアー単位で実運転されており屋上では室外機、フロアーでは空調・換気ユニットを、ショールームでは住宅および業務用の空調、換気、清浄機能などを現物で説明いただき、たいへん興味深く見させていただいた。
 見学後、空調CS向上プロジェクト企画担当課長の松山様より「AI・IoTを活用した品質改善の取り組み」についてご紹介いただいた。まずアフターサービス情報の監視により市場の故障率などの情報を可視化しスピーディーな対応を可能としている。またビッグデータの分析による故障診断アルゴリズムを作成して効率的なサービスを実現している。次にモノづくり現場での品質改善活動については、AI・IoTを上手く活用した具体事例を紹介いただいた。
 続いて太田様より空気環境改善、特にエアロゾルの対策として上手な換気、空気清浄の方法をお話しいただいた。特に自然換気ができない場合でも確実な換気に加え省エネと快適を実現する高機能換気設備として温度や湿度そのままで換気がおこなえる全熱交換器ベンティエールがあることを教えていただいた。また換気設備の導入も難しい場合、ストリーマー、HEPAフィルタ、深紫外線除菌の3つの組み合わせで強力に空気清浄をする方法も教えていただいた。
 最後に本見学会開催や講演のご対応いただいたダイキン工業株式会社の皆様に心から感謝申し上げます。

澤田 昌志((株)アイシン)

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