第426回事業所見学会 ルポ
ダイキンソリューションプラザ「フーハ大阪」

 令和3年8月17日(火)にダイキンソリューションプラザ「フーハ大阪」にて「ニューノーマル下でのIAQ(空気の品))、AI・IoTを活用した品質改善の取り組み」をテーマに開催、13名が参加した。緊急事態宣言中、万全の対策を講じた上での実施となった。時節柄、空気の清浄度について学べる良い機会となった。
 始めに、フーハ大阪サブマネージャーの米田様より、会社概要を説明いただいた。1924年創業で、当時は航空機のエンジンを冷却する『ラジエーターチューブ』を生産する軍需工場だった。1990年代から海外に本格進出し、日本・欧州・タイ・中国・北米・南米・インドなどに生産拠点を構築する一大企業となっている。
 次にテクノロジー・イノベーションセンターグループリーダーの黒井様より「IEQニーズの高まりに応えるダイキングループのグローバルでの活動」について発表いただいた。安心・安全空間を実現するための技術として、捨てる”換気”、捕まえる”フィルタ”、やっつける”除菌”の3つがあるとのこと。コロナ前の多くの店舗は換気扇の排気による換気が主だった。コロナ後は政府により換気の基準が引き上がられ従来法による換気では基準に満たないことがあり、換気量を増やしたいが、増やすと空調負荷により電気代が急騰してしまう。この問題の解決策として全熱交換器ベンティエールがあげられる。これにより温度や湿度そのままで換気がおこなえるとのことだった。 
 続いて、フーハ大阪の見学ツアーを実施。コロナ対策として密にならないよう、小グループに分かれて実施。住宅用ゾーンと業務用ゾーンにわかれて展示されており、先程紹介いただいたベンティエールも興味深く見させていただいた。
 見学後、顧客関連情報管理担当課長の松山様より「AI・IoTを活用した品質改善の取り組み」について発表いただいた。市場監視情報に基づいてAI・IoTを活用品質改善活動への活用している様子だが、活用には苦労されているように感じた。AI技術の向上のためダイキン情報技術大学を設立し、新入社員100名に対して2年掛けて教育を行うとのこと。将来性を感じた。
 最後に、業務ご多忙の折にもかかわらず、本見学会開催や講演をご対応いただいたダイキン工業株式会社フーハ大阪の皆様に心から感謝申し上げます。

西野 真弥((株)岩崎電機製作所)

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