JSQC規格「小集団改善活動の指針」 講習会ルポ
―小集団改善活動を推進するー
2024年2月6日(火)13時30分からJSQC規格「小集団改善活動の指針」(2015.5)の講習会がZoomオンラインで開催され、全国26名の方々が参加された。 斉藤 事業・広報委員会委員のご挨拶で始まり、講師は村川技術士事務所の村川賢司氏で、規格要点の94枚の補助資料にもとづき、わかりやすく本規格を説明された。
講習会の目的は、TQMのさらなる普及・発展に資する小集団改善活動の重要な概念と推進方法を学ぶものです。TQMを実践している組織、QCサークルなどを推進・実践している組織・人々が対象です。
全部門・全階層の参加のもとに、品質・質を中心にしてプロセス・システムを改善・革新するために小集団改善活動を活用する意味・意義について、問題・課題の取り組み、QC的考え方・手順・手法を含めて分かりやすく説明を受けた。能力の向上と組織の活動推進の仕組み、チーム改善活動とQCサークル活動の差異についても強調された。TQMの方針管理、日常管理を支援する中核的な位置に小集団改善活動(部門横断の改善チーム、部門別の改善チーム、QCサークル活動)がある。その基盤には品質管理教育が重要で、小集団改善活動を職場型・横断型、継続型・次元型に分けて活用すること、さらに、目的志向に基づくチーム改善活動における導入期・展開期・定着期の推進重点項目設定も実践上参考になった。
最後の質疑応答では、放任主義はよくないこと、トップの関与の重要性、推進者の相互研修する場の意義、人材育成の一貫性(改善チームのリーダー要件とメンバーの選定基準など)、地域のQC研修会の活用、チーム改善活動(課題を設定後にチームを選定する)とQCサークル活動(チーム構築後に課題を設定する)の基本的な進め方の違いについて、活発な意見交換がなされ、4時間があっという間に過ぎた有意義な講習会であった。
永井 庸次(永井労働衛生コンサルタント事務所)
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