関西支部 ダイナミックロバストマネジメント(DRM)研究会 TQMの原則・ISOの意図を展開し、高度な「モノづくり力」強化の先手管理
金子 浩一(金子技術士事務所)、中島 健一(早稲田大学)
本研究会は2002年に「品質向上とQC手法研究会」としてJSQC関西支部研究会として発足し、2007年に「科学的先手管理アプローチ研究会」に改称、2017年に「ダイナミックロバストマネジメント(DRM)研究会」に発展した研究会です。これまでの活動では、関西支部の研究発表会や年次大会等での発表,品質誌(Vol.48, No.1) への寄稿、2015年には「科学的先手管理入門(日科技連出版社)」を発刊してきました。
TQMは、あらゆる業界において現場の問題、経営的課題をさまざまな手法を駆使して改善・革新する方法論として実践されており、社会への普及が求められています。また、品質不祥事の予防、ISO認証の社会的な信頼性の向上等が必要と考えられるとともに、社会においては新型コロナ惨禍による意識の変化、国内外を取り巻く品質経営環境の不確実性等が高まっていると思います。
失敗して問題が起こってから慌てて対策、改善の手を打つ「後手管理」ではなく、変化する社会、経営環境の先を読み、失敗しないようにダイナミック(Dynamic)に先手のアクションを行う頑健で(Robust)高度な先進技術(IoTなど)を駆使した、「モノづくり力」を強化したマネジメント(Management)(DRM)が求められているといえます。
本研究会では、TQMの基本原則、ISOの意図を展開し、Society5.0スマート社会やSDGs (持続可能な開発目標17分野)の取組み(Society5.0 for SDGs)にも焦点をあて、デミング賞、品質奨励賞、日本経営品質賞等のマネジメントシステムとの関係性も俯瞰的に捉えた先手管理の新たな体系化を目指したいと考えています。
研究会の開催:2~3カ月に1回18:00~20:00に大阪中央電気倶楽部にて開催。研究活動内容:外部有識者による先進事例等の講演。TQM、ISO、SE7の実践例の発表。産業界・学界から問題提起。横断的に他の学会研究者との交流を通じた学際的な問題発見と解決等。
連絡先:関西支部事務局