佐々木眞一氏・本学会元中部支部長 今年度デミング賞本賞を受賞

 トヨタ自動車株式会社の元副社長で、本学会第46~47年度中部支部長を務められた佐々木眞一氏が本年度のデミング賞本賞を受賞されました。同氏は、1970年北海道大学工学部卒業、同年トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)に入社の後、一貫して品質関連業務に従事されました。近年では、日本科学技術連盟理事長、中部品質管理協会会長に就任されるなど、今日でも品質管理界で幅広く活躍されています。


 佐々木氏は「自工程完結」の提唱者としても知られています。製造現場で培われてきた「品質は工程で造り込む」という基本的な考え方を、スタッフ職場にも適用させることで、全社の品質改善に取り組まれました。TQMを導入している多くの組織が「自工程完結」を学ぶことで、品質経営の一層の充実が期待できます。


 また、本学会の中部支部長に在任の間においても、支部の運営・発展に大きく寄与されるとともに、2018年2月に開催された緊急シンポジウムにおいては当時問題となっていた品質不祥事の再発防止への提言を発信されました。


 このように佐々木氏は、TQMならびに品質管理界の発展に多大な貢献をされてきました。本学会としても、佐々木氏のデミング賞本賞受賞は大変名誉なことです。誠におめでとうございました。

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