テクノメトリックス研究会(主査:青木 敏)

テクノメトリックス研究会では、「統計的手法を中核とした品質管理手法の開発・普及」のために、手法、考え方、事例などについて幅広い視点から研究しています。

研究会は、おおむね3ヶ月に1度の開催で、メンバーが上記の手法、考え方、事例などについて紹介し、メンバー間での議論により、研究成果を練り上げています。

例えば昨年度における研究会の主テーマの一つとしてMTシステムがあり、これについて種々の検討を行いました。具体的には、

 ・MTシステムと判別分析の比較
 ・MTシステムにおける諸注意
 ・タグチのRT法で用いる距離の性質とその改良
 ・T法・改良T法と重回帰分析

などの基盤的なものから比較的最近のものまでも取り上げ、種々の研究成果を導きます。

また実験計画法、因果推論など、品質管理で欠かせない手法についても、

 ・Direct/Indirect Effectsによる代替エンドポイントの評価
 ・SEM&GMの融合事例
 ・無向独立グラフに基づく回帰係数の弱併合可能条件
 ・過飽和実験計画と確率対応法

などの議論を行っています。ここにあげた内容以外にも、多数の議論がなされています。その成果は、JSQC年次大会などで報告されています。このように品質管理のための統計的手法について、理論、応用の両側面から多くの議論をしています。