JSQC規格「小集団改善活動の指針」講習会ルポ
―小集団改善活動を推進するー
2022年10月3日(月)13時30分からJSQC規格「小集団改善活動の指針」(2015.5)の講習会がZoomオンラインで開催された。参加者は北海道・東北、東京、関東・甲信越、中部、関西、中国・四国、九州・沖縄の各地区から、39名が勤務先(53%)、自宅(47%)で参加された。
熊井委員長のご挨拶で始まり、講師は中央大学の中條武志教授で,規格要点のわかりやすい補助資料が提供された。講習会開催の目的は、総合的品質管理(TQM)の一環として「小集団改善活動」の重要な概念および推進方法の統一的な見解を正しく理解し、改善活動を充実し、効果的なものにすることにある。この規格は要求事項ではなく、「しくみ」作りの参考として活用することにある。小集団改善活動には(1)部門横断の改善チーム(2)部門別の改善チーム(3)QCサークルの3つがあり、それぞれ日常管理、方針管理を支える。「小集団」とは、異なった知識、技能、見方、考え方、権限などを持つ2人以上の集まりであることの説明を受けた。
講習会の内容は(1)小集団活動の基本(2)チーム改善活動の推進(3)QCサークル活動の推進(4)小集団改善活動における管理者の役割で、補助資料に基づき詳細に説明を受けた。
最後の質疑応答では「中小企業で 、社長と従業員の人間関係が悪い中で改善活動をどのようにすすめたら良いか」「QCサークルのすそ野を広めるために、経営者にどのように働きかけたら良いか」「QCサークル活動で積極的にならない一部の人をどのように対処したら良いか」「改善活動にQC手法を積極的に活用するにはどうしたら良いか」など有意義な意見交換が活発になされた。最後に熊井委員長より終了時のオンラインアンケートが行われ、結果は 、目的を「十分に達した」が72%、「ほぼ達した」が26%で受講者にとって、大変有効な講習会であった。
岡田 庸利(岡田技術士事務所)
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