JSQC規格講習会
TQMの指針「組織能力の向上」

 JSQC 9番目の規格「TQMの指針」講習会が8月25日(木)にオンラインで開催された(参加者78名)。過半数が関東地方以外からの参加で、永田会長が開会挨拶で言及された通り「オンライン講習は多くの方が講習会に参加する機会を享受できる」メリットを強く感じた。講習会は原案作成委員会から委員長の安藤氏をはじめ、平林氏、光藤氏、中條氏、村川氏の豪華講師陣であった。講演で光藤氏から「躊躇すべき状況ながら本指針の制定を呼び掛けた」との話があり、制定に至るまでの各委員のご尽力に感謝したい。これまで同様のJSQC規格制定後に開催される初回の講習会では、原案作成委員会から複数の方が登壇し、活発な全体討論が行われた。従来の規格がTQMの活動要素の位置付けと言える内容に対し、永田会長から「TQMの指針は全体総括の規格である」との説明からも予想された通り、参加者の現状認識を踏まえた多くの質問が寄せられ時間いっぱい活発な議論が行われた。全体討論の「TQMの指針を有効活用し社内に浸透させるために他社ではどのような方策を取っているのか」の質問には、規格制定直後でもあり、残念ながら事例紹介までは至らなかった。他力本願ではあるが、活用事例が増えた後、「TQMの指針活用事例説明会」等の開催を期待したい。
 一方、各質問に対する講師陣回答や意見に対し、参加者を巻き込んだ討論とはならなかった点が気になった。私だけかもしれないが全体の雰囲気が分からないオンラインの状況下、率直な意見を述べることを躊躇してしまう要因もあったかもしれない。今後もオンライン開催が続くと思われるが、如何にして会場開催同様の活発な全体討論を実現するかが課題と感じた。
 これまで制定された規格の場合、教科書として引用し関係者で容易に共有できたが、本規格の共有の難しさを痛切に感じつつ、本講習会を皮切りに、本規格を各社が活用し、その結果を反映させる場を創出することで、規格の内容が深化していくことを期待したい。

五味 俊一(旭化成(株))

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