小原好一氏・本学会元会長 デミング賞本賞を受賞

 本学会第47年度会長を歴任された小原好一氏(前田建設工業(株)顧問)が、本年度のデミング賞本賞を受賞されました。デミング賞本賞は、品質管理の普及や発展に貢献した個人に贈られる栄誉ある賞です。
 小原好一氏は、1972年に埼玉大学理工学部を卒業後、前田建設工業(株)に入社し、土木技術者としてダム建設に従事しました。その後、総合企画部長などを経て2009年に代表取締役社長に就任し、10年間の社長・会長時代に「環境経営」「脱請負」「収益力強化」を経営戦略の3本柱に据えて、方針管理を通して革新戦略を遂行し、日常管理として推進する品質経営との両輪により、社会価値の創造と企業価値の両立を図り、同社に成長をもたらしました。
 さらに、日本建設業連合会で長年、理事を務め、建設業の労働力不足を解決するために、生産方式の効率化、ICTの活用、生産性指標の標準化を進め、建設業の生産性向上に貢献しました。
 加えて、日本品質管理学会長(2017年~2018年)として、特に品質不正の防止などにリーダーシップを発揮し、また講演・著書などを通して経営戦略としての品質経営の重要性を説き、日本の品質経営の普及・啓発に尽力されました。
 本学会の発展に力を注がれた小原氏の功績が認められての受賞であり、心よりお祝い申し上げます。

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