第453回事業所見学会ルポ
DMG 森精機(株) 伊賀事業所

 令和7年7月29日(火)に、DMG 森精機株式会社 伊賀事業所にて「MX によるビジネスプロセスの変革」というテーマに21名が参加するイベントを開催。同事業所2024 年度にデミング賞を受賞。
 冒頭、伊賀事業所長の下川 様より、1948年の創業以来、工作機械の高精度化や高付加価値なトータルソリューションの提供を通じたお客様の生産性向上への挑戦を続けている。
 予測困難な環境変化には、MXマシニング・トランスフォーメーションを推進。MXは、工程集約と自動化によるリーンなマシニングプロセスの生産体制の構築を目指し、「世の中になくてはならない会社」を実現すべく変革を続けているとご説明いただいた。
 続いて、生産技術加工担当の常務執行役員 森口 様から、多品種少量生産の課題として、大型・重量物設備の高精度加工化、顧客からの多様なカスタマイズ要望への対応、製作リードタイムの短縮化等がある。SDCAサイクルを運用しているものの、イレギュラー事象の多発による日常業務管理上の課題が顕在化し、これに解決するためDX推進の必要性が生じたとのこと。これに対し製造現場に「TULIP」というデジタルプラットフォームを導入し、MX推進を加速。組立手順書やチェックシートのデジタル化、30分サイクル作業等の工夫で、大幅な生産性向上の他、転記ミス、改ざん防止等の品質確保にも繋げている。
 工場見学では、工程集約と自動化の現地説明を受けた。3Dデータ活用による試作リードタイム短縮、加工設備モニタリングの見える化改善、工具データの一元管理、TULIPを活用した加工チェックシートのデジタル化等の先進的な取組みが紹介された。また現場では、技術員、技能員を含む多様なメンバーがチーム活動を展開し、現場主体のプログラム開発を行う等、高いモチベーションでイノベーティブな取組みと品質向上に努めている姿が印象的で、現地現場での体験は有意義な学びの機会となった。
 最後に、この見学会を開催してくださったDMG 森精機株式会社 伊賀事業所の皆様に心から感謝申し上げます。

内藤 貴彦(トヨタ自動車(株))

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jimukyoku01
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