JSQC規格講習会ルポ
「TQMの指針」―組織能力の向上―
2024年11月28日、原案作成委員会の委員長である技術士 安藤 之裕 氏から、JSQC規格「TQMの指針」(JSQC-Std 11-001:2022)を用いて、TQMの指針について学びました。
講習会では、まず、「規格制定のねらい」について説明がありました。TQMの土台(基礎知識)を知った上で、個々の会社に適したTQMを実践することで、経営環境の変化に適した効果的かつ効率的な組織運営が実現できることを学びました。
次に、第4章「TQMの基本」では、事業・組織能力・TQMの関連性、TQMの原則、中核となる活動及び活動要素、TQM手法、必要な組織能力を学びました。
第5章「業種・規模・事業環境に応じた明確な顧客指向・社会指向の経営目標・戦略の策定」では、経営目標・戦略の必要性、満たすべき要件、策定プロセス2における留意点を学びました。
第6章「経営目標・戦略の達成に必要な組織能力の明確化と獲得のためのTQM推進計画の展開」では、価値創造のためのプロセスの明確化、課題・問題の抽出、必要な組織能力、実施項目、TQM推進計画の立案方法を学びました。
第7章「実践結果に基づく診断と見直し」では、達成状況・実施状況に基づく一貫性の診断、見直し、留意点を学びました。
第8章「持続的成功に向けたTQMの実践」では、自組織に合わせた柔軟な運用の必要性、TQMを持続させることの意義を学びました。
このJSQC規格「TQMの指針」を活用することで、TQMを導入しようとする組織、導入し始めた組織、再構築したい組織などが、それぞれの実情に適したTQMの土台作りに役立つことが理解できました。
今後は、自組織に適したTQMを推進することで、持続的な発展をめざしていきたいと思います。
西岡 昭彦(ライトアップコンサルティング(株))
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