第446回事業所見学会ルポ
スウェーデンハウス 駒沢モデルハウス
株式会社スウェーデンハウス 駒沢モデルハウスで12名が参加して事業所見学会が開催された。同社は「2024年オリコン顧客満足度®調査ハウスメーカー注文住宅」10年連続総合第1位を獲得。特に2024年は全13項目で第1位を獲得しており、品質管理活動および顧客満足向上に向けた取り組みについて、モデルハウスという現物を見学しながら学べる素晴らしい機会となった。モデルハウスの玄関を入るとノーベル賞の晩餐会でも使用されるメーカーの食器が展示され、北欧にある家にお邪魔した錯覚に陥る演出が施され、見学会への期待感が一層高まった。
同社は元聖路加国際病院名誉院長の故・日野原 重明 氏と海外の優れた住宅を視察した際、堅牢で断熱性に優れたスウェーデン住宅に共鳴し、1980年に北海道石狩郡に2棟の実験棟を建設。素晴らしいデータを取得したことにより1984年に設立された。同社の理念は世代を超えて住み継ぐ家づくりであり、創業当時から「100年住み継いでいく家、高気密・高断熱。家族を守る強い家づくり」とのコンセプトで家を提供し続けている。実際、モデルハウス内は真冬にも関わらず暖房を切った状態でも十分に暖かく、家の中の温度差がない「身体のバリアフリー」を実現していることを感じた。木製サッシ3層ガラス窓の構造やスウェーデンの年輪の幅が詰まった木も展示されており、高気密、高断熱の仕組みを理解する一助になった。
見学終了後、リビングにて同社の大川常務より同社の品質管理活動および顧客満足向上に向けた取り組みについてご講演いただいた。顧客満足度を上げるための専用部署がないとのことだが、特に施工担当者の対応が第一位であることは、各地の施工業者に対する教育を含めた日常管理がしっかりなされている結果と納得した。とは言え、この活動は簡単なことではない。
最後に本見学会や講演のご対応をいただきました株式会社スウェーデンハウスの皆さまに心から感謝申し上げます。
五味 俊一(旭化成(株))
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