第185回シンポジウム(関西)オンライン開催

テ ー マ 循環経済を前提とした製品開発と事業経営の変革による価値創出
日  時 2025年9月16日(火) 13:15~17:00(受付開始 13:00~)
会  場 オンライン(Zoomミーティング)(URLは申込後の自動返信メールをご確認ください)

【開催主旨】
 循環経済への転換は、品質管理分野に根本的な変革を要求する可能性が高いです。
 従来の品質管理が製造工程における不良品の排除や顧客満足度の向上に主眼を置いていたのに対し、循環経済では、製品の耐久性、修理・分解・再生可能性といった「循環品質」が新たな品質指標として重要性を増して行きます。また、再生材料の品質確保、リマニュファクチャリング工程の品質管理、使用済み製品の品質評価など、従来の枠組みでは十分に対応できない課題も顕在化しています。
 本シンポジウムでは、社会制度やビジネスモデル、技術変革など多様な観点についての講演を行っていただき、さらに講演者等によるパネルディスカッションを通じて、循環経済時代における品質管理の新たな役割と手法について議論します。
 皆様お誘い合わせの上、多数のご参加をいただきますようご案内申し上げます。

《プログラム》(予定)

時  間 内  容
13:15 開会挨拶
13:20~14:05 【講演(1)】『サーキュラー・エコノミーが引き起こすものづくり変革』

梅田 靖 氏
(東京大学大学院 工学系研究科 精密工学専攻 教授)

【講演要旨】
 近年注目を浴びているサーキュラー・エコノミー(CE)は、再生資源を前提とした生産(リサイクルからリソーシング)と、物量によらない価値提供の2つが柱になっている。これは、持続可能でない大量生産・大量消費社会から脱却した新しいものづくりの在り方へ移行するための有力な起爆剤と見るべきである。
 本講演では、以上の考え方を、CEの概要、循環プロバイダーを中心とした企業の エシステム、製品ライフサイクル設計、ビジネスモデル、デジタル化などをキーワー ドに解説する。
休  憩
14:15~15:00 【講演(2)】『サーキュラーエコノミーにおけるビジネス拡大』

樹 世中 氏
(野村総合研究所 エネルギー産業コンサルティング部)

【講演要旨】
 サーキュラーエコノミーといえば「規制対応」や「リサイクル」など企業に負担を強いるというマイナスイメージはもはや古いものとなりつつある。
 協調による非効率の解消に取り組むと同時に、中長期的に持続可能なビジネス転換の機会を見据え、バリュチェーン横断で付加価値の最大化を目指すビジネスの構築が必要となる。社会課題解決のためにビジネスをするのではなく、ビジネスを通じて社会課題解決に繋げる。
 CEは循環サイクルにわたってビジネスを拡大すると同時に効率化を追求することであり、これまで以上の収益が期待できるものである。
 本講演では、循環サイクルの視点やビジネスモデルとデジタル利活用の可能性について述べる。
休  憩
15:10~15:55 【講演(3)】『高品位な資源循環に向けた技術開発について』

松田 源一郎 氏
(パナソニック ホールディングス株式会社 MI本部)

【講演要旨】
 近年、資源制約や環境問題の深刻化を背景に、サーキュラーエコノミー(CE、循環経済)の重要性が急速に高まっている。CEの実現には、単なるリサイクルでは不十分であり、製品や部品が本来持つ価値をできる限り高い状態で循環させる視点が不可欠である。そのためには、2次流通の促進や、材料として再利用する際の“質”の確保が極めて重要となる。
 本発表では、これらの観点からの具体的な取り組み事例を紹介する。
休  憩
16:05~16:55 パネルディスカッション
『循環経済を前提とした製品開発と事業経営の変革による価値創出』
ファシリテータ(シンポジウム担当委員)
梅田  靖 氏(東京大学大学院 工学系研究科 精密工学専攻 教授)
樹  世中 氏(野村総合研究所 エネルギー産業コンサルティング部)
松田 源一郎 氏(パナソニック ホールディングス株式会社 MI本部)
閉会挨拶
参 加 費
(税込)
会 員 4,400円 準会員 2,200円
非会員 8,800円 一般学生 3,300円

※お支払い方法は「お振込」のみとなります。
※前日までにお振込くださいますようお願いいたします。
申込締切2025年9月15日(月)
お問い合わせ先email:kansai@jsqc.org

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jimukyoku01
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