第447回事業所見学会ルポ
コマツ 大阪工場
2025年1月21日(火)に第447回事業所見学会が開催され、コマツ大阪工場にて、コマツの歴史、技術力、未来に向けた取り組みをテーマに、24名が参加した。
コマツ大阪工場は、大阪府北東部の枚方市に位置しており、敷地面積545,000m2と広大な敷地に約3,300名の従業員が在籍している。主に中~大型のブルドーザー、ショベルを生産しており、特徴として、研究・開発・生産部門が一つの工場に存在していることにより、同じ工場内で設計から生産まで一貫した対応が可能となっている。
コマツは、「品質と信頼性」を追求し、コマツを取り巻く社会とすべてのステークホルダーからの信頼度の総和を最大化することを「経営の基本」としている。それを実現するための基盤として、世界中のコマツグループ社員が共有すべき価値観としてコマツウェイ(「マネジメント/リーダーシップ編」、「“ものづくり”編」、「ブランドマネジメント編」)を定め、全従業員がコマツの価値観を実践するための行動指針を明確にしている。
人材育成に力を入れており、技術と技能の定義や目標とすべき技能者や検査員のありたい姿を定め、技能レベル表による評価および育成カルテによる育成計画を立て、QC活動、品質道場、トレーニングセンター(匠の杜)にて、技術・技能の両面から人材育成を行っている。
ICT、IoTの活用にも力を入れており、世界中で稼働している建機の稼働状況を一元的に見える化し、リアルタイムでの計画の立案・変更に活用し、生産工程においては開発段階でのバーチャル評価システムの導入、タブレット端末の導入による組立作業員の習熟期間の低減、生産現場にて作業標準書や検査値などを一括で確認できるようにしている。
全体を通じて、一つ一つの様々な手法・活動が「経営の基本」に繋がっており、方針管理が徹底されていることに非常に感銘を受けた。
最後に、今回ご協力いただきましたコマツ大阪工場の皆様にお礼申し上げます。
濵田 和樹(大阪ガスケミカル(株))
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