JSQC規格「新製品・新サービス開発管理の指針」講習会ルポ
-顧客・社会のニーズを基に新たな価値を創造する-

 2024年4月25日(木)、JSQC規格「新製品・新サービス開発管理の指針」の講習会が行われました。
 オンラインでの講習会で、参加者は約20名でした。コロナが明け、職場からの参加が6割、残り4割は自宅等からの参加でした。
 説明は、当規格内容に基づき説明された。項目は、1. 新製品・新サービス開発管理の基本、2. 新製品・新サービス開発管理における重要なマネジメント活動の進め方、3. 当管理のためのツール である。特徴として、永原先生の知識、体験談が多く取り入れられていたので、飽きることなく熱心に最後まで聞けた。私が印象深いと感じた箇所は、設計の標準化と設計プロセスの標準化である。
 少し詳しく述べる。設計の標準化は、新製品・新サービスを構成する要素をモジュール化・部品化する事である。更に、従来設計と新規設計を区分すること。これにより設計が合理化される。かつ、設計プロセス内を分解(構想設計、基本設計、詳細設計)し、技術標準、図面寸法等を決め、設計サーバーに登録し関係者間で活用する。これによって、設計技術の蓄積と伝承が図れ、設計検証が容易になる。
 更に、永原先生が最後の20分間に述べられた事は、先生自身の会社実務を通じて、参加者の皆さんに対して源流部門(設計、工程設計部門)への関与によるプロセス改善が非常に重要だと述べた。私も同感と思う。そのためにも、源流部門で再発防止や未然防止が正しく行われ、積み上げて行かなければならない。この積み上げ方については、今後の、私の課題と思っている
 講演最後の質疑応答は30分間で、9件の質問に対して的確に回答された。ただし、1点、7番目の質問が余りに質問の質が十分でないものがあった。回答内容は妥当であったが、回答姿勢が質問者(若者)と同じ目線に立ったものでなかったことが気になった。
 全体の感想としては、当規格内容に沿って判りやすく説明され、ご自身の経験談も取り込み、質の高い講演内容であった。本当によい時間を過ごせました。ありがとうございました。

河原 勉(河原品質管理コンサルティング)

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jimukyoku01
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