第178回シンポジウム(東日本)オンライン開催
テーマ | AI品質アジャイルガバナンス研究会成果発表-研究から実践へ- |
日 時 | 2023年10月27日(金) 9:00~12:00 |
会 場 | オンライン(Zoomミーティング) |
《開催主旨》
人権侵害のようなAIの社会に対する負のインパクトを最小化するために、欧州AI法案や多様なガイドラインが多数つくられています。しかしながら、これらには、現状、非常に抽象的な要求事項が規定されており、直接、AI品質管理の現場に迅速に適用することが困難です。
そこで、2022年10月から日本品質管理学会にAI品質アジャイルガバナンス研究会を設置し、AI品質管理に関わる法規・標準・ガイドラインの抽象的な要求事項を、AI品質管理の現場に迅速に適用し、AI品質を向上させることを可能とするAI品質アジャイルガバナンス手法を開発することを目的として研究を進めてきました。
本シンポジウムは、その研究成果を広く公開して、現場で実践していただくために開催します。
《プログラム》(予定)
司会:デンソー 平田 雄一
時 間 | 内 容 | (敬称略) |
9:00~ 9:15 | 開催挨拶 | 主査 平田 雄一 |
9:15~ 9:35 | 【講演(1)】品質保証や品質評価の効率化を目的としたシステム利用時の前提や制約 | |
名古屋大学 森崎 修司 | ||
【聞きどころ】 システム利用時の前提や制約を設けることで品質評価や品質保証の対象を限定できたり、システム利用時のリスクを低減できたりできます。また、品質評価や品質保証にかかるコストを減らすことができます。特に自動車の高度運転支援システムや自動運転システムのように品質評価や品質保証のためのテストや検査の規模が大きく、AI(ディープラーニング)のような不具合修正後の再テストや再検査の項目選択が難しい要素技術を活用するシステムではコスト低減効果が高くなります。本講演では自動車の自動運転で前提や制約を定義するためのODD(Operational Design Domain:運行設計領域)やConOps(Concept of Operations)を紹介します。 |
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9:35~ 9:55 | 【講演(2)】AIQC診断規程概要報告 | |
デンソー 吉野 睦 | ||
【聞きどころ】 AI品質を確保する方法のひとつに、開発をルール通りに進めるということがあげられる。 例えば、組織は開発と品質保証とで役務・権限が分離されているか、従事者の力量は確保されているか、それは証明されているか、十分な開発日程が確保されているか、不正を起こさないよう定期的な教育訓練は実施されているか、などである。これは、従来の製品開発・製造を行う組織活動に対する内部監査、外部監査と目的は同じである。QC診断と呼ばれるような第三者によるチェックである。しかし、AI単体や組み込みソフトを監査対象とする場合は、従来通りにQC診断を運用できないという問題もある。 本報では、それらの点を取り上げ、AIQC診断を運用する上での留意点について考察する。 |
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9:55~10:15 | 【講演(3)】AIリスクアセスメントフレームワーク概要報告 | |
デンソー 中江 俊博 | ||
【聞きどころ】 AI製品・サービスのリスクが十分に低減できているか評価するAIリスクアセスメントは、AIガバナンスを実現するための重要なツールの一つです。本講演では、抽象度の高い既存のAI規制・国際標準を補完し、実務者が製品・サービスの中でシステマチックに適用できるAIリスクアセスメントフレームワークの構築を目指し、取り組んできた研究成果を紹介します。特にAIリスクアセスメントの最初の難所であるリスクの特定方法とその適用事例を中心に解説します。 |
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10:15~10:35 | 【講演(4)】技術倫理(ELSI)の視点から考えたいAIに関するQの確保、Qの展開、Qの創造 | |
リコー 廣野 元久 | ||
【聞きどころ】 AIを利活用した製品サービスでは、機能の信頼性や安全性といった品質保証に加えて、技術倫理(ELSI)の視点を取り入れる必要がある。ELSIとは、法・倫理・社会通念の視点から提供価値を整理することの重要性を考えるものである。AIは非常に有益なイノベーション技術である反面で、弱者となり得る受動的な利用者に対する大きな倫理リスクを陽に陰に内在している。最近、問題となったケースと企業の取組みを紹介することにより、これからのQの確保、Qの展開、Qの創造をいかに実現していくかを議論してみたい。 |
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10:35~10:50 | 休 憩 | |
10:50~11:55 | パネルディスカッション 品質マネジメント面からとらえるAIリスクと今後の備え 司会: 平田 雄一 パネラー: 越水 重臣(産業技術大学院大学) 上記講演者 |
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11:55~12:00 | 閉会挨拶 | 主査 平田 雄一 |
参 加 費 (税込) |
会 員 4,400円(締切後4,950円) 非会員 8,800円(締切後9,900円) 準会員 2,200円,一般学生 3,300円 ※前日までにお振込くださいますようお願いいたします。 |
申込締切 | 2023年10月23日(月) ※参加費が締切後の金額になりますが、開催前日の2023年10月26日(木)まで申込可能です。 |
そ の 他 | ZoomミーティングURLは入金確認後、開催日前日にご連絡をいたします。 |
【お知らせ】
継続的専門能力開発(CPD)の実績を証明いたします。それぞれの機関の様式に従い、記入済みの書式と本人であることが確認できる書類を前日までにPDFファイルでお送りください。終了後、証明済みのファイルを返送いたします。
手数料 会 員:無料 賛助会員:5名まで会員扱い 非会員:1通につき1,000円
※CPDの照明時間は3時間です。
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- jimukyoku01
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