第449回事業所見学会ルポ
シンフォニアテクノロジー株式会社 豊橋製作所
令和7年4月23日(水)に、シンフォニアテクノロジー株式会社 豊橋製作所にて「人を大切に思う気持ちやお客様の心に響く技術で未来を創る100年企業を現地現物で確認する」をテーマに、17名が参加しました。
同社は1917年に創業し、電気制御技術をコアに、半導体搬送装置や宇宙ロケット用の電装品、振動搬送機器等、独自のモーションコントロールとエナジーコントロール技術を駆使して、多彩な分野で12事業の製品を多品種少量生産しています。
今回は、トップメーカーとして高い信頼を得ている振動コンベア等の製造工程、及び産業インフラシステムにおける電磁力を応用した技術で業界をリードするサブマージドモーターの製造工程を見学させていただきました。
初めに、総務部グループ長の山本様より、会社及び工場のご説明をいただき、続いて豊橋製作所長の元吉様から、製作所内の品質意識調査アンケート、及び現場の意見の吸上げと改善サイクルの取組みをご紹介いただきました。この取組みにより、品質確保と不正防止が図られるだけでなく、製作所で働く方々の意識の高さも伺えました。
次に、副製作所長の臼井様からは、主力事業の一つで今後の成長ドライバーとなる半導体関連事業のクリーン搬送システムとその品質状況についてご説明をいただきました。「半導体には一旦認証したら申請なしには変えてはいけない」という考え方に基づき、お客様の多様なニーズに応える為に、製品毎に型番を付与し、図面管理や製作手順の整備を行っています。更に、国内外の取引では定期的な品質監査によるお客様第一の対応により、ロードポートという装置では世界トップのシェアを獲得しています。
また、半導体装置から大型設備まで、多品種少量生産に対応できる多彩なテクノロジーは、人材で支えられています。特に、マイスター制度等の人の技能と機械・設備を融合した現場は非常に興味深く、現地・現物で学べる貴重な機会となりました。
最後に、この見学会を開催してくださったシンフォニアテクノロジー株式会社の皆様に心から感謝申し上げます。
内藤 貴彦(トヨタ自動車(株))
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