第177回シンポジウム(関西)オンライン開催

テーマ『製造業における品質不正防止に向けた具体的施策、技術者倫理教育』
日時2022年7月25日(月) 13:15~17:00(受付12:50~)
会場Zoom会議室(オンライン開催)

開催趣旨

 企業や組織において、社会常識や社会規範などを踏まえ社会的責任を果たす必要があります。また、組織に所属する技術者は、企業理念、組織風土や文化に根差した業務規程や行動基準を遵守しなければなりません。しかしながら、昨今、組織や技術者による注意義務違反や業務の不履行、法令遵守違反、技術者の判断能力欠如などにより、リコール隠しや遊園地の事故、食品偽装、不正検査の問題など、企業や組織、個人による技術者倫理が欠如したと考えられる不祥事が相次いでおります。
 技術者倫理とは、公衆の安全や環境の保全の確保を前提として、各種倫理綱領等に規定されている技術者が果たす社会的責任や担う倫理のことです。
 本シンポジウムでは、技術者倫理を取り上げます。製造業だけではなく他業種も含めた技術者倫理としての“あるべき姿”について、技術者倫理を専門とされている野瀬氏ならびに産業界などで技術者倫理教育を実施し、実務上の施策を進めている細谷氏、奥野氏をお招きします。技術者倫理のあり方についてご紹介いただき、ミドル中心の経営スタイルの打破や、それらへの課題も含めて、これからの品質経営のあるべき姿を提言します。
 皆様お誘い合わせの上、多数のご参加をいただきますようお願い申し上げます。

プログラム(予定)

時  間 内  容
13:15~13:20 開会挨拶 
13:20~14:05 【講演(1)】『技術者倫理の実効性のある実践メカニズム』

野瀬 正治 氏
(関西学院大学大学院 社会学研究科 教授)

【聞きどころ】
 技術者が技術者倫理を通して社会的責任を果たすにはどのようにしたらよいかについて、現在の問題点(例えば、頻発する不正検査などの不祥事)を検証し、倫理規範の位置づけ・役割、組織と技術者個人の関係、および、それらを踏まえて技術者倫理の実効性のある実践メカニズムについて、お話しさせて頂きます。
14:05~14:15 休  憩
14:15~15:00 【講演(2)】『組織倫理/技術者倫理の実践と技術者の責務
       ~ 組織の変革に技術者が果たす役割を考える ~』

細谷 陽三 氏
(細谷技術士事務所 代表、技術士(金属部門))

【聞きどころ】
 基礎編として、(1)20数年間の技術者倫理教育、(2)最近の不正事件・不祥事、(3)社是とかCSRがあるのに、なぜ不正事件が発生するのか、(4)企業組織倫理とは何か、(5)組織の変革と技術者が果たす役割、(6)今後の技術者倫理教育の進め方と重要検討課題、などを考察します。
15:00~15:45 【講演(3)】『品質管理者から見た技術倫理と技術者倫理の重要性
       ~ 技術者倫理を品質マネジメントシステムに組み入れる ~』

奥野 利明 氏
(奥野技術士事務所 代表、技術士(金属部門))

【聞きどころ】
 実践編として、技術倫理と技術者倫理の比較、および講師の経験による実務への取込み事例を紹介する。また、航空宇宙製品の品質管理責任者を経験した立場から、これら2つの倫理を品質マネジメントシステムに組み入れていくための手法を提案する。
 (※技術倫理:「技術を正しく使う上でのルール」、技術者倫理:「ルールに従った業務の実行の指針」)
15:45~15:55 休  憩
15:55~16:55 パネルディスカッション『製造業における品質不正防止に向けた具体的施策、技術者倫理教育』
 野瀬 正治 氏 (講演者)
 細谷 陽三 氏 (講演者)
 奥野 利明 氏 (講演者)
16:55~17:00 閉会挨拶
参 加 費
(税込)
会 員 4,000円 準 会 員 2,000円
非会員 6,000円 一般学生 3,000円
※前日までにお振込くださいますようお願いいたします。
そ の 他お申込み後,ZoomのミーティングURL、パスコード等をメールでお送りいたします.

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