第172回シンポジウム(東日本)オンライン開催

テーマ『AI品質マネジメント最前線』
日 時2021年12月10日(金) 9:00~12:00
会 場Zoom会議室(オンライン開催)

開催趣旨

 現在急速に発展しているAIに対しては、従来のITシステムでは解の出せなかった複雑な課題を解決することが期待されています。一方で、AIには従来のITシステムにはない、AIの学習データ等に起因する不確さが存在し、このようなAIの不確かさが事故や倫理的問題を起こすなど大きなリスクを生じえることが懸念されています。このような状況で、AIのような不確実性をはらむ新技術の品質を確実に向上させるプロセスをつくり、AIのリスクを確実に低減するように、マネジメントしていくことが求められています。
 本シンポジウムでは、安全ガバナンス、AI品質、国際標準、法規などの分野の最前線の専門家が一堂に会して、AI品質マネジメント分野の人的ネットワークを形成し、安全で信頼性の高いAI利活用を実現するためのAI品質マネジメントのあるべき姿を議論し、優れたAI品質をつくりこむためのAI品質マネジメントの構築に資する具体的な提言をすることを目指します。

プログラム

時  間 内  容
9:05~9:15 開催趣旨説明  デンソー 平田 雄一 氏
9:15~9:35 【講演(1)】『Society5.0における安全ガバナンスの在り方』

高橋 久実子 氏
(独立行政法人 情報処理推進機構 専門委員)

【聞きどころ】
 フィジカル空間とサイバー空間を融合させる先進テクノロジーを活用するSociety5.0 において、複雑で変化の速い先進テクノロジーを生かすためには、先進テクノロジーがもたらす残留リスクを受容・共生する仕組みが必要となってきます。また、様々なシステム同士が繋がることで全てのリスクを事前に予見することが極めて困難な時代に突入していきます。このような時代において、安全面を含めた不確実性をはらむ新技術に対する社会的受容のあり方はどのようであるべきか。Society5.0 における安全確保を実現するためのあるべきガバナンスを「安全ガバナンス」と称し、現代のいくつかのトレンドや検討ポイントを紹介します。
9:35~9:55 【講演(2)】『 AIの品質における難しさとアプローチ 』

石川 冬樹 氏
(国立情報学研究所 アーキテクチャ科学研究系 准教授
 先端ソフトウェア工学・国際研究センター 副センター長)

【聞きどころ】
 機械学習技術を用いたAIシステムの産業応用への追求が盛んです。しかしデータを用いた訓練により機能を実装するという特性により、従来ソフトウェアとは異なる大きな不確かさがあり、品質の管理や保証における大きな課題となっています。本講演では国内における2つのガイドラインを中心に、従来ソフトウェアとの違いを整理しつつAIの品質に対する考え方を解説します。
9:55~10:15 【講演(3)】『 国際標準の議論に見るAIによる基本権侵害への対応 』

江川 尚志 氏
(日本電気株式会社 標準化推進部 シニアエキスパート)

【聞きどころ】
 AIはバイアスを持つ場合がある、という議論をきっかけに、AIは基本権を犯し得る存在との認識が広がり、内閣府「人間中心のAI社会原則」を始め国内外で様々な原則が定められています。この原則を技術者が現場で使える形にするため、ISO/IECを始め国際標準化機関ではリスク管理などプロセス系の標準、バイアスに関する概念を整理したTRなど様々な文書を作成しつつあります。この現状を概観いたします。
10:15~10:35 【講演(4)】『 AIの「品質」に関する法的・倫理的論点(仮) 』

工藤 郁子 氏
(世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター プロジェクト戦略責任者)

【聞きどころ】
 AIシステムを含む機械学習分野において、「品質」に関する定義や理解の不一致を改善し紛争を予防する努力が様々な組織で進められています。関連するガイドラインやハンドブックなどの成果物が発表され、国際標準化も目指されています。もっとも、従来のITシステムですら、発注側と開発側の間で品質をめぐる紛争が今も発生しており、法学上の検討が行われているところです。本報告では、従来のITシステム開発紛争に関する法的・倫理的議論を踏まえつつ、AIシステムの品質マネジメント上の留意点について話題提供します。また、AI公共調達に関する国際動向についても紹介します。
10:35~10:50 休  憩
10:50~11:55 パネルディスカッション『AI品質マネジメントのあるべき姿』
司  会:平田 雄一 氏
パネラー:桑島  洋 氏(デンソー)
     上記講演者
11:55~12:00 閉会挨拶
参 加 費
(税込)
会 員 4,400円(締切後4,950円)
非会員 8,800円(締切後9,900円)
準会員 2,200円,一般学生 3,300円
※前日までにお振込くださいますようお願いいたします。
申込締切2021年12月3日(金)
そ の 他Zoom会議室のURLは入金確認後、開催1週間を目途にご連絡をいたします。

【お知らせ】
継続的専門能力開発(CPD)の実績を証明いたします。それぞれの機関の様式に従い、記入済みの証明書を前日までに郵送またはPDFでお送りください。終了後、こちらからPDFで返送いたします。
なお、本人確認書も併せてお送りください。
手数料 会 員:無料  賛助会員:5名まで会員扱い 非会員:1通につき1,000円
※CPDの照明時間は3時間です。

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