第148回クオリティトークルポ
現場から経営を考える
2025年8月4日(月)に第148回クオリティトークがオンラインで開催されました。テーマは「現場から経営を考える-自らの業務を起点に組織全体の経営を洞察する-」で、玉川大学の木内正光先生にご講演いただき、講演後には参加者間で意見交換が行われました。
「現場から経営を考える」とは、業務を起点に現状を把握し、対象を業務→職場→組織→事業→企業と段階的に広げていくことで、最終的には企業の社会における役割(ビジョン)まで俯瞰できるようになり、経営が理解できるようになるとの考えです。また、現状把握の過程では、伝統的な管理技術の手法である工程分析、標準時間の設定、業務機能展開、品質展開などを活用し、自ら手を動かして考えることが重要とのことでした。
一般的に経営を考える際にはトップダウンでビジョンから考えることが多いですが、現場の業務からビジョン・経営を見ていくボトムアップのアプローチは、自分の業務や職場の組織全体における位置づけを正しく把握できるようになり、担当者が経営を身近に感じやすくなる良いアプローチのように思われました。なお、方針管理については触れられませんでしたが、方針管理活動を通じてボトムとトップのすり合わせを行うことで、現場担当者が自らの業務と経営との関係性をより良く理解できるのではないかとも感じました。本テーマに興味を持たれた方には、JSQC選書37「現場から経営を考える」を一読されることをお勧めします。
参加者による意見交換では、「現場からの意見がなかなか経営に取り上げられず苦労している」「組織間の相互理解が難しい」との意見があり、参加者各人が経験した苦労話や成功体験を共有し、活発な情報交換が行われました。気軽に質問や意見交換ができるのがクオリティトークの良さでもあります。これまで一度も参加されたことがない方は興味のあるテーマを見つけて、また久しく参加されていない方は新たな気づきを得るために参加されてはいかがでしょうか。
大久保雄二(JSQC認定・上級品質技術者)
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