規格一覧

 2011年5月23日の理事会で、「学会規則第239 日本品質管理学会規格管理内規」が承認され、即日施行されました(「学会規則第109 日本品質管理学会規格管理規程」については平成23年10月29日の代議員総会で承認・制定されました)。この内規は、品質/質に関わる事柄に関する研究及び諸活動に資すること及び品質管理の普及を目的として「日本品質管理学会規格(以下「JSQC規格」という)」を作成・制定するための手続きを定めたものです。
また、2014年7月25日の理事会で、「学会規則第243 日本品質管理学会規格翻訳内規」が承認され、即日施行されました。この内規は、JSQC規格を英文等に翻訳する際の手続きを定めたものです。

規格番号制・改定日規格名称原案作成担当開発・制定提案書
JSQC-Std
00-001:2023
2023.09.20発行にあたって
品質管理用語
標準委員会改訂提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
11-001:2022
2022.05.23 TQMの指針
サンプル
標準委員会 開発・制定提案書
原案作成委員会名簿
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
11-001 (E)
2022.05.23
(2023.06.15)
TQMの指針(英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。
PDFによる頒布のみです。
application form
標準委員会 翻訳提案書
JSQC-Std
21-001:2015
2015.12.16
プロセス保証の指針
サンプル
標準委員会開発・制定提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
21-001 (E) :
2015
2015.12.16
(2021.09.14)
プロセス保証の指針(英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。
PDFによる頒布のみです。
application form
標準委員会 ・翻訳提案書
JSQC-Std
22-001:2019
2019.05.20新製品・新サービス開発管理の指針
サンプル
標準委員会開発・制定提案書
原案作成WG名簿
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
22-001 (E) :
2019
2019.05.20
(2022.01.20)
新製品・新サービス開発管理の指針 (英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。
PDFによる頒布のみです。
application form
標準委員会 ・翻訳提案書
JSQC-Std
31-001:2015
2015.05.21
小集団改善活動の指針
サンプル
標準委員会開発・制定提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
31-001(E):
2015
2015.05.21
(2020.03.17)
小集団改善活動の指針(英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。PDFによる頒布のみです。
申込書
application form
標準委員会翻訳提案書
JSQC Std
32-001:2013
2013.05.22日常管理の指針
サンプル
標準委員会開発・制定提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
32-001 (E):
2013
2013.05.22
(2014.09.25)
日常管理の指針(英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。
PDFによる頒布のみです。
application form
標準委員会翻訳提案書
JSQC-Std
33-001:2016
2016.05.17方針管理の指針
サンプル
標準委員会
開発・制定提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
33-001 (E):
2016
2016.05.17
(2017.09.08)
方針管理の指針(英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。
PDFによる頒布のみです。
application form
標準委員会翻訳提案書
JSQC-Std
41-001:2017
2017.11.02品質管理教育の指針
サンプル
標準委員会開発・制定提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-Std
41-001 (E):
2017
2017.11.02
(2020.09.16)
品質管理教育の指針(英訳版)
サンプル
冊子体は作成しません。
PDFによる頒布のみです。
application form
標準委員会翻訳提案書
JSQC-Std
89-001:2016
2016.05.17公的統計調査のプロセス-指針と要求事項
サンプル
標準委員会開発・制定提案書
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応
JSQC-TR
12-001:2023
2023.01.26テクニカルレポート
品質不正防止
サンプル
標準委員会 開発・制定提案書
原案作成委員会名簿
審議委員会名簿
パブリックコメントの募集と対応

開発中のJSQC規格案

規格番号
(予定)
原案名称開発段階原案作成担当開発・制定提案書
JSQC-
Std-62-001
根本原因分析(RCA)の指針パブリックコメントの募集標準委員会開発・制定提案書
原案作成委員会名簿
パブリックコメントの募集
パブリックコメントの追加募集

廃止されたJSQC規格

廃止規格番号廃止日廃止規格名称廃止理由原案作成担当
JSQC-Std
00-001:2011
2018.01.29品質管理用語改正標準委員会
JSQC-Std
00-001:2018
2023.09.20品質管理用語改正標準委員会

JSQC規格は日本品質管理学会の委員会、部会または研究会が原案を作成し、審議委員会による審議、パブリックコメントの募集などを経て発行されます。規格の作成・制定を希望する委員会・部会・研究会は「JSQC規格の開発・制定に関する提案書」を標準委員会まで提出してください。
また、JSQC規格の翻訳は、日本品質管理学会の委員会、部会、研究会、会員が提案することができます。規格の翻訳を希望する委員会、部会、研究会、会員は「JSQC規格の翻訳に関する提案書」を標準委員会まで提出してください。

 日本品質管理学会では、従来、①学会誌・研究発表会等、②研究会等が発行する報告書・書籍、の2つを通して、学術的成果の社会への発信を行ってきました。JSQC規格は、オリジナリティは高くないものの、広く社会で活用いただける内容を発信する上で、重要な役割を果たすものと考えています。会員各位からの積極的な提案をお待ちしております。 一般社団法人 日本品質管理学会
標準委員会

※研修のテキストとして使用する場合の値引き率は、定価から、20部:30%、50部:40%、100部:50% です(JSQC事務局受付のみ)。

JSA Webdeskからも購入できます。

JSQC規格に関するQ&A

Q1:ISO規格、JIS規格などがありますが、これらとJSQC規格の関係を教えてください。

A1:
ISO規格やIEC規格は世界の国々が集まって、互いの利便が得られるように定めた取り決めです。これらの活動は国際標準化と呼ばれます。また、JIS規格、BSI規格、DIN規格、NF規格などは、一つの国の関係者が集まって、互いの利便が得られるように定めた取り決めです。これらの活動は国家標準化と呼ばれます。

他方、特定の分野の専門家が集まって、互いの利便が得られるように取り決めを決める活動は団体標準化と呼ばれます。代表的なものとしては、ASME規格、UL規格などがあります。JSQC規格もこの一つです。すべてのものを国際規格として定めることは、効率的ではありません。このため、国際規格、国家規格、団体規格が相互に補完し合いながら、標準化が必要な領域をカバーしています。JSQC規格は、品質管理の専門家集団である日本品質管理学会が定める規格で、国際規格や国家規格に比べるとより専門性の高いものになっています。

Q2:JSQC規格には、主にどんなものがあるのですか。

A2:
JSQC規格としては、a) 「品質管理用語」、b) 「方針管理の指針」、「日常管理の指針」、「小集団改善活動の指針」、「品質管理教育の指針」、「プロセス保証の指針」、「新製品・新サービス開発管理の指針」、c)「TQMの指針」、「テクニカルレポート品質不正防止」,d)「公的統計調査のプロセス-指針と要求事項」などが発行済みです。

このうち、a)の「品質管理用語」は、国際規格であるISO 9000がquality assuranceに関する用語を中心としており、日本流の品質管理を十分カバーするものになっていない点を考慮して定められたものです(昔はJIS Z 8101:1981の中でこれらの用語が定義されていたのですが、ISO 9000の発行にともなって現在は廃止になっています)。

b) の一連の指針は、TQMを実践する場合、方針管理などの活動要素をうまく活用することが大切となることを踏まえて開発したものです。ISO 9004が品質マネジメントシステム全体の指針を与えているのに対して、その中で実践される重要な活動要素に対する指針を与えていると考えるとよいでしょう。これらについては、より広く活用頂けるよう、内容は変えずに様式を修正したものがJIS規格として発行されています。

c) の「TQMの指針」は、デミング賞などの品質賞を受賞している組織での取り組みをもとに、TQMを経営目標・戦略の達成のためにどう活用するのがよいのかを示したものです。また、「テクニカルレポート品質不正防止」は、品質不正の事例を見ると、その背後に顧客・社会のニーズ、技術や人などのリソースの変化に応じて組織能力(組織文化を含む)の向上が適切に行えていないことがあることを踏まえて、品質不正の防止にTQMを活用する上で有用な情報をまとめたものです。

Q3:JSQC規格は、どのような手続きで開発されるのですか。

A3:
規格の作成は、統一性を確保するために少数の専門家(委員会/部会/研究会およびその下の原案作成WG)によって行われる必要があります。ただし、開発されたものがJSQC会員や品質管理分野の専門家の意見を十分反映できるよう、より広い立場の専門家・利用者から構成される審議委員会、全JSQC会員に対するパブリックコメントの募集などを経て制定されるようになっています。

例えば、「品質管理用語」では、約300のパブリックコメントがよせられ、その一つ一つについて審議委員会での慎重な審議が行われました。また、その内容は、学会ホームページで公開されています。その意味では、できあがった規格はJSQC全体の総意を反映したものになっていると言ってよいと思います。皆さんも是非コメントを積極的に出していただければと思います。

Q4:JSQC規格には、「規格(JSQC-Std)」と「テクニカルレポート(JSQC-TR)」の2種類がありますが、違いは何ですか。

A4:
「規格(JSQC-Std)」は、日本品質管理学会が適切と考える要求事項や推奨事項を定めたものです。他方、「テクニカルレポート(JSQC-TR)」は、当該の分野が新しく、どう取り組むべきかがまだ明確になっていないなどの諸般の理由から、要求事項や推奨事項として示すことは難しいのですが、技術的な知見をまとめた報告書として提示することにより、多くの関係者の便益が期待できると考えられるものです。その意味で、テクニカルレポートに記されているものは、要求事項や推奨事項ではなく、関係者が当該の問題に取り組むに当たって考慮するとよい情報です。適切に取捨選択して活用してもらえればと思います。