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学会誌「品質」
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JSQCニューズ 2002 3月 No.235

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■トピックス「学会員の皆様に候補者の推薦をお願いします!」
■私の提言「学会誌の特集の役割」
・PDF版はこちらをクリックしてください →news235.pdf

■ トピックス
  学会員の皆様に候補者の推薦をお願いします!
品質管理推進功労賞

選考委員会 委員長 狩野 紀昭
(社)日本品質管理学会品質管理推進功労賞は、品質管理推進に尽力されている多くの方々に活力を与え、品質管理の発展がより加速され、ひいては産業界の発展に寄与できることを願って創設され、本学会創立30周年を迎える記念行事のひとつとして昨年度に第一回授賞が行われました。本年度は、第2回ということで次の要領で実施致しますので、奮ってご推薦の程お願いします。なお、本賞に要する費用は、30周年記念事業の1つとして経済団体連合会(経団連)からの賛同を得て行った経団連傘下の団体・企業からの寄付金ならびに本学会賛助会員会社からの特別会費ならびに名誉会員・正会員からの寄付金によって賄われます。あらためて、これらの特別会費、寄付にご協力頂きました経団連・企業・会員の皆様に感謝の意を表します。

さて、本年度は、本賞の権威を高めるとともに、学会員の皆様に関心を深めて頂くことをねらって、広く学会員の皆様に推薦をお願いすることに致しましたので、是非、本賞に相応しい方をご推薦下さい。但し、推薦にあたっては次の点にご配慮ください。

1) 本賞選考の事務工数軽減のため、推薦は全てメイルにてお願いします。
2) 推薦に際しては、予め被推薦者の了解を得て、被推薦者本人の確認を受けた書類を送付してください。記

A.本賞の授賞資格(品質管理推進功労賞内規):
1) 企業・各種団体(以下、組織という。)に所属し、所属組織の品質管理の実践と推進に多大な貢献をした、もしくは、していると認められる者
2) 組織に所属し、本会に対する多大な貢献があった、もしくはある者
3) 組織に所属し、品質管理に対する造詣が深い者
4) 本会の役員2名以上の推薦があった者

B.本年度選考方針(過渡的段階であることを配慮):
1) 本年度は、既に本来の所属企業を退職している人も対象として含めるものとし、表彰対象者数は、約10名程度とする。
2) 本賞対象者の推薦に際しては、55〜65歳位を目安とし、70歳以上ならびに50歳以下は避けるものとする。
3) 本来の所属企業で取締役になった人は避ける(理事、執行役員は対象とする)。但し、子会社等へ出向し役員になった方は候補者に含めて差し支えないものとする。
4) 31期の理事は、今年度の推薦対象者から外す。

C.推薦必要書類:
推薦書(様式219-1)、業績リスト(様式219-2)、上司等の推薦書(様式219-3、ここで上司等とは、元・上司、現・関連部門長を含むものとする)

様式については、URL http://www.jsqc.org/ja/kiroku_houkoku/jushou.html参照

D.推薦締切:2002年5月31日(金)

E.メイル送付先:kourou@jsqc.org

F.選考:本学会理事ならびに代議員で構成される(社)日本品質管理学会品質管理推進功労賞選考委員会が行う。

G.発表:9月に開催される本学会理事会での承認後本人ならびに推薦者に通知

H.表彰:2002年10月26日(土) 本学会年次大会

I.連絡先:(社)日本品質管理学会事務局

J.参考:昨年度の第一回授賞者については、URL http://www.jsqc.org/ja/kiroku_houkoku/jushou/kouroushou.htmlをご覧下さい。

■ 私の提言  学会誌の特集の役割

早稲田大学 理工学部 経営システム工学科 教授 永田 靖
昨秋より『品質』誌の特集担当の編集委員長をさせていただいています。

特集の編集は、ホットで役に立つ話題を学会員の皆様に提供する重要な仕事です。しかし、そのような話題の提供だけなら、他の商業誌の企画と変わりはありません。学会誌の特集である以上、学術的な議論と正当な研究成果が含まれている必要があると思います。

例えば、TQMとは異なる世界から現れた手法や活動が注目されているとしましょう。企業の方々の中には、「それらと従来のTQMとの違いの議論などよりも、それらが役に立っているという事例と、推進方法に興味がある」と言われる方がおられます。正直なご意見だと思います。しかし、学会誌としては、「それらとTQMの違い」「それらがなぜ流行っているのか」「どのような場合にどちらに利点があるのか」などを議論しておかなければならないと思います。うまくいった事例があれば、うまくいったという過程だけでなく、なぜうまくいったのかという考察がほしいと思います。そこに理論が構築され、普遍化されると思います。

よい手法・よい活動は自然に定着して形を残します。一方、ある時期に、有名な人が提唱したから、有力企業が用いたから、という理由で流行して、しばらくしたら跡形もなくなってしまうものもあります。後者のようなものはかなりの数があるのではないかと思います。こういう繰返しを見過ごすことは様々なロスにつながると思います。後になって結果がわかってから評価するのではなくて、現在現れているものの本質を評価する力をつけるためには、冷静な目でみた研究が必要です。それが商業誌ではできない学会誌の特集の役割だと思います。

学会とか研究というと難しい言葉がでてきていかにもとっつきにくいと感じる方々が多いかもしれません。しかし、大切なこと、本質的なことこそ、やさしい言葉で語られるべきだし、そうできるはずだと思います。

正当な研究に基づく内容をやさしい言葉で伝えることを心がけたいと思います。


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