第50年度事業報告

自2020年10月 1日   至2021年 9月30日

1.概況(会長:二橋 岩雄)

 本学会の第50年度の取組みは、前年度と同様、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各種行事の開催や、理事会をはじめ各種委員会や研究会などの会合も、ほとんどがオンラインでの開催となり、運営面に対しては大きな影響がありました。

 こうした中においても、当初計画した行事については、オンラインでほぼ予定どおり開催することができました。コロナ禍における開催方法を、ある程度確立することができましたので、今後も円滑な運営ができるように、こうしたノウハウを次年度に引き継いで参ります

 一方で、50年度は本学会が創立50周年を迎えるという記念の年でした。50周年記念事業実行委員会を中心に、各種の取組みを企画しましたが、中でも5月28日にオンラインで開催しました「学会創立50周年記念シンポジウム」においては、多くの会員の参加により、これからの50年に向けての方向性を共有することができました。記念誌「あゆみ」の発刊に際しましては、多くの方々からご祝辞や激励のお言葉を頂戴しました。また寄付金につきましても多大なご厚志を頂戴しました。改めまして関係の皆さまに厚く御礼申し上げます。

 さて、50年度のスタートとなる第464回理事会(2020年12月15日開催)にて、学会としての「ミッション、ビジョン(案)」と「重点実施事項3ヶ年中期計画(案)」を提案しました。

 「ミッション、ビジョン」につきましては、第465回理事会(2021年1月18日開催)にて全会一致で承認され、その後リニューアルされた学会ホームページに掲載しました。全文を以下に掲載します。

[ミッション、ビジョン]

ミッション(原点となる存在意義)

日本品質管理学会(JSQC)は、会員相互の絶え間ない研鑽・学びをとおして、製品・サービスの質、仕事の質、生活の質などあらゆるQuality(質)向上に役立つ技術・手法を研究・開発し、その成果をすべての分野に普及させることによって人と組織、社会の幸福に貢献します。

ビジョン(目指すゴール)

日本品質管理学会(JSQC)は、以下に掲げる「Q(質)による3つの貢献」をとおして豊かでサステナブルな日本を創り上げ、我が国の生産性・国際競争力を再び世界トップに押し上げるとともに、その成果を以って国際社会の発展に貢献することを目指します。

Qの確保:財産である「ニッポンの品質管理」の更なる磨き上げ

 科学的方法論による品質管理の活用確立、品質保証への産学連携強化、信頼性・安全性の一層の追究 等

Qの展開:培った財産を「新分野、新応用」に展開

  サービス業・農業・行政等々の新たな分野に向けた応用手法の開発 等

Qの創造:過去の延長上ではない「Qの新天地」を創造

  デジタル化社会、更にアフターデジタルに向けた科学的方法論の創造、持続可能社会実現に貢献する新発想のQの創造 等

 重点実施事項3ヶ年中期計画」につきましては、総合企画委員会の中に、検討WGを新たに設け具体的な実行計画を策定して、取り組んで参りました。以下に50年度(初年度)の実施事項とその評価、および今後の課題を示します。

 50年度としましては、まだまだ積み残したことが多く、いずれの取組みも緒に就いたばかりと言えます。次年度も取組み内容の見直しも含め、ビジョン実現を目指して取り組んで参りますので、会員各位のご理解ご協力をよろしくお願いいたします。

2.総合企画委員会(委員長:二橋 岩雄)

 「重点実施事項3ヶ年中期計画」の進捗フォローおよび具体的な進め方検討の場として、総合企画委員会の中に、総合企画検討WGを設けました。メンバーは会長、副会長を中心に少人数の構成とし、50年度においては、計4回開催しました。内容につきましては、1。項の記載のとおりです。学会の会員数の減少が続く中、魅力ある学会の実現に向けて、議論を重ねて参りましたが、未だ会員増にはつながりませんでした。こうした取組みは長期的な視点からの検討が求められますので、次年度においても引き続き検討を行って参ります。

3.庶務委員会(委員長:古谷 健夫)

 第50年度の庶務委員会では、会員サービスの強化による会員増への取組み、50周年記念事業の確実な遂行の二つを重点に取り組みました。会員サービスの強化につきましては、理事、代議員へのアンケートを行い、学会に対するニーズを把握しました。重点課題が絞り込まれましたので、次年度の取組みに反映して参ります。50周年記念事業につきましても、すべて予定通り遂行できました。また、次年度以降の学会の更なる進化や活性化につなげる施策を継続し、より充実化させるために必要な予算を確保することができました。詳細につきましては、以下を参照ください。

【会員サービス】(委員長:西 敏明)

 会員数(2021年9月現在)(括弧内2020年9月比)は、現在、名誉会員20名(2名減)、正会員1,741名(41名減)、職域会員50名(3名減)、準会員87名(5名増)、賛助会員151社223口(社数増減なし 29口増)、賛助職域会員12名(3名増)、公共会員18口(1口増)となっています。

 前年度に引き続き、「JSQC認定品質技術者」((1)上級品質技術者、(2)品質技術者)に関して認定証を発行し、同制度の認知度を高める取り組みを行いました。また、QC検定1級、准1級、および2級の合格者に対しても、前年度に引き続き、学会年会費が割引となるキャンペーンを行いました。

 会員増に向けて、理事・代議員等を対象に「これからの学会の新たなサービスと会員増に向けてのご意見について」のアンケートを実施し、現状把握ともにこれから方向性について検討を進めました。

【規程の制定、改定】(委員長:吉川 勝也)

 学会規則の見直しでは、学会運営の透明性確保、及び実情との整合などの観点から、内規などの見直しを進めました。

【50周年記念事業】(委員長:金子 雅明)

 本学会創立50周年を祝う記念事業は6つのWG(記念誌あゆみ、記念シンポジウム、論文誌改革、キャラバン活動、会員サービス・行事システム導入、寄付金)にて計画通りに進めました。新型コロナの影響で記念シンポジウムは5/28にオンラインで開催しました。51年度以降の学会の更なる進化や活性化につなげる施策を継続し、より充実化させるために必要な予算を確保しました。

4.活動委員会(事業を含む)(委員長:二橋 岩雄)

【研究開発】(委員長:鈴木 秀男)

 研究開発委員会では、以下の活動を行いました。

①例年通り、各研究会の活動予算を審議し、各研究会に配分しました。

②本年度も、研究会の研究成果や活動内容を学会誌へ掲載する活動を実施しました。品質誌の「部会研究活動報告」、「研究活動報告」の欄において、継続的に発表しました。一部の研究会は、連載の形で研究活動報告しており、学会誌における報告が定着しています。

【学会誌編集】(委員長:伊藤 誠)

 第50年度も例年どおり、年4冊の学会誌『品質』を発刊しました。

 事業委員会、研究開発委員会と密接に連携し、研究会報告や部会報告を中心に掲載してきました。この編集方針の変更は、新中期計画に記載されている学会誌再編成の指針に従うものです。ただし、学会誌を学会員にとって魅力的なものにするために、クオリティトークの講演内容の収録や、若手研究者を中心とした研究紹介にも注力しました。さらに、支部の活動についても、できるだけ紹介していくように努めました。

【事業・広報】(委員長:斉藤 忠)

 第50 年度は、コロナ感染防止対策の観点から、対面での行事開催が中々出来ないため、極力オンライン行事で対応しました。

 発表会は、年次大会1回、研究発表会1回開催しました。講演会は、1回開催しました。シンポジウムは、2回開催しました。JSQC規格講習会は、4つの規格を各々1回ずつ計4回開催しました。事業見学会はコロナの影響もあり受入事業所と参加会員の感染防止の観点から今年は開催を見送りました。クオリティトークは48年49年度の棟近会長、50年度二橋会長のトークを含め計7回開催しました。

 このコロナ禍、会員の皆さまの日常の悩みに対応する場として、新たな試みであるコロキウムを1回開催しました。

 最後に今年は50周年事業として、通常の行事とは別に社会への品質の周知として無料講演会としてキャラバン講演会を6回開催しました。

▼(表) 第50年度事業実績

(参考)

・講演会:「第2回特別座談会 TQM推進の勘所―先人の知恵を借りるー」

・シンポジウム:

「変化の時代に対応した、持続的成功を達成する組織能力を高める品質マネジメントの実践   ISO9001:2015からISO9004:2018へ、そしてTQMへ」

「50周年記念シンポジウム「激動する時代に飛躍する未来指向の品質経営」」

【JSQC選書】(委員長:飯塚 悦功)

 品質に関わる概念・方法論・手法を社会が理解し適切に適用できるように支援するための一方法として、品質マネジメントに関わる、基本的考え方、マネジメントシステム、手法・技法、推進・運用、さらには品質に関わる時事の背景・意味の解説をする一連の書籍の出版化検討(企画・編集)をJSQC選書刊行特別委員会で進めました。

 同委員会を1回開催し、発行書籍候補の列挙、短期(1年程度)的な発行計画(主題、著者、発行時期など)を審議し決定しました。決定された主題にかかる構想の審議や原稿案の査読を行い、下記の書籍を発行しました(出版社:日本規格協会)。

 ・『生産管理』(高橋勝彦)2020年10月

 ・『海外進出と品質経営による成長戦略』(中尾眞)2020年11月

4-1. 東日本支部(支部長:永田 靖)

 東日本支部のコミュニティ強化を目指して、活動委員会(事業・広報)が中心となりクオリティトーク、事業所見学会を企画しました。ただ、今年度においてもコロナ禍の影響を受けました。しかし、積極的にオンラインで実施し、講演会などを中心に発信いたしました。また、昨年度に引き続き、JSQC規格講習会を企画・実施しました。

4-2.中部支部(支部長:仁科 健 )

(1)研究会活動

 1) 東海地区 若手研究会 [主査:南山大学 松田教授](計画6回/実績6回、Zoomで開催)

 *産業界から実務上の問題点(困り事、関心事など)、SQCに関連した話題、大学院や学部の学生の研究などを持ち寄り議論した。

  2) 北陸地区 若手研究会 [主査:金沢工業大学 中野准教授](計画1回/実績1回)
 *グローバル競争を見据えた産学連携による「SHINKA」の発信を目差す。

 *研究発表会:2021年2月27日(土)13:30~14:45に2021年度日本経営工学会北陸支部学生論文発表会との共催として実施した。発表件数6件、参加者9名(Teamsで開催)

  3) 中部医療の質管理研究会[会長:岩砂病院 岩砂理事長/学側代表:岐阜保健大学國澤教授](計画6回/実績2回)

 *活動テーマ 「医療の質向上に関する活動の推進」

 *シンポジウム:2020年12月13日(日)13:00~16:00に第14回シンポジウムを 開催した。(Zoomで開催)

 *定例会(研究会): 2021年3月15日(月)開催

  4) 中部支部産学連携研究会 [主査:名古屋工業大学 川村准教授](計画6回/実績6回、Teamsで開催)

 *産学から持ち寄ったテーマを基に5つのテーマを登録し、主担当を決め、学と産が双方向に情報発信を行う。

 *第6回(2021年8月30日(月))は講演会を開催。

 ★以下の(5)及び(6)の第2回行事は、記載した内容で企画をしたもののコロナ禍による活動自粛のため、中止した。

(2)研究発表会(第126回:中部支部第38回)

 *日 程 :8月25日(水)13:00~17:05(場所:ZOOM大規模ミーティング)

 *今回は講演会と併催で実施

(3)シンポジウム(第173回:中部支部第39回)

 *日 程 :7月14日(水)13:15-17:00(場所:ZOOMウェビナー)

 *テーマ:価値デザイン社会を考える

 *主な内容:・基調講演1件、特別講演1件、事例講演2件、パネル討論会

(4)講演会(第143回:中部支部第60回)

 *日 程 :8月25日(水)17:45~19:00(場所:ZOOM大規模ミーティング)

 ※第126回研究発表会終了後に開催

 *講演者:永田 靖 氏 [早稲田大学 教授]

 *講演内容:「観察データと実験データ-製造業の品質管理では今まで通り実験計画法の考え方を大切に-」

(5)事業所見学会(企画のみ)

 *第1回(第424回):カゴメ株式会社上野工場(愛知県東海市)

  ・テーマ『食を通じお客様の健康に貢献する健康経営の実践』

 *第2回(第427回):株式会社アグリッド(三重県いなべ市)企画のみ

  ・テーマ『農業の工業化 浅井農園とデンソーによる農業の工業化技術の実践』

 *第3回(第430回):株式会社オカムラ中部支社(愛知県名古屋市)

  ・テーマ『豊かな発想と確かな品質で、人が集う環境づくりを通じて、社会に貢献するミッションの実践』

(6)幹事研修会

 *第1回 5月13日(木)13時~15時:勉強会 (場所:ZOOMミーティング)

 ・テーマ『最適化問題へのアプローチ -決定性モデルと確率モデル-』 

 ・講師: 中出 康一 氏[名古屋工業大学 教授]

 *第2回 北陸地区見学会(企画のみ)

  ・見学先:三協立山㈱

(7)役員会 

 *第1回  2020年12月 7日 ZOOM会議

 *第2回  2021年 9月22日 ZOOM会議

4-3. 関西支部(支部長:綿民 誠)

(1)事業所見学会

 第426回 8月17日(火):フーハ大阪(ダイキン工業)[参加者13名]

 「ニューノーマル下でのIAQ(空気の品質)、AI・IoTを活用した品質改善の取り組み」

→ 体験型ショールーム「フーハ大阪」で、実際のモノを目で見て体験し、IAQ(空気の品質)の取り組みやAI・IoTを活用した品質改善の取り組みをご紹介いただいた。また、8/23のQCサロン「デジタル人材の社内育成プログラム ~ダイキン情報技術大学~」と連携して実施した。

 第429回 航空自衛隊 饗庭野分屯基地  

 「航空自衛隊における業務改善活動と人材育成の取組み」

→ 航空自衛隊饗庭野分屯基地としての業務改善活動、人材育成についてご紹介いただく予定。 ※ 新型コロナウイルスにより、次年度へ延期。

(2)講演会

 第142回  6月18日(金)13:30~16:30:オンライン開催(Zoom)[参加者31名]

 「多様性の受け入れを阻むものは何か? ~真なるD&Iを目指して~」

 講演①:「女性がより一層活躍できる環境づくりと企業の取り組み」

      日高 乃里子 氏(元 帝人株式会社)

 講演②:「企業におけるLGBT+支援の取り組み」

      梅田 恵 氏(元 日本IBM株式会社、現EY Japan)

 パネルディスカッション:司  会:松本 哲夫 氏(ユニチカ㈱ 顧問)

             メンバー:日高乃里子 氏(講演者)梅田 恵 氏(講演者)

                   名倉三加代 氏(グローリー㈱ 生産本部 生産企画部 専門課長)

→ ダイバーシティーやLGBTに関する知識だけでなく、企業の取り組みに言及した講演をもとに、予定時間いっぱいまで活発な議論が行われた。大変有意義な講演会となった。

※ 参加者数が伸びなかった。面白味を伝えられるように、例えばパンフレットの作成に一工夫が必要であったと考える。完全オンラインでの開催となり、運営面はスムーズに進行したが、アンケートで画面がフリーズしたとの意見があった。

(3)シンポジウム

 第174回 9月27日(月)13:15~17:00:オンライン開催(Zoom)[参加者58名]

 「変革を牽引する品質経営と人材育成」

 講演者①:「トヨタのTQM推進と成長」

       古谷 健夫 氏

       (㈱クオリティ・クリエイション 代表取締役(元トヨタ自動車㈱ TQM推進部長 ))

 講演者②:「顧客価値創造への取組み」

       江間 富世 氏(パナソニック㈱ 品質・環境本部 安全品質部 品質企画課 課長)

 パネルディスカッション:司  会:太田 雅晴 氏(大阪学院大学 経営学部 教授)

                メンバー:古谷 健夫 氏(講演者)、江間 富世 氏(講演者)

 → トヨタ自動車㈱、パナソニック㈱での取り組みをご講演いただいた後、「変革を牽引する品質経営と人材育成」をテーマにパネル討論を行い、今後の品質経営のあるべき姿やそれに向けての課題について活発な議論が行われた。

 ※ 会員への告知が遅れ、参加者が目標人数に到達しなかった。オンラインでは参加者の顔が見えないことから、反応を見ながらパネルディスカッションを進めることができなかった。ハイブリッド形式は、会場、機材等の整備が必要であると感じた。

  

(4)研究発表会

 第127回 9月17日(金)10:30~16:15:オンライン開催(Zoom)[参加者20名]

 特別講演:「グローバル・ロジスティクスの現状と課題」

       石原 伸志 氏(東海大学 客員教授)

 → 発表件数は6件(研修6件)。優秀発表賞の表彰を行った。

 ※ 参加者数が20名と少ないため、根本的に参加者数を増やす方策が必要である。オンライン開催の場合、開催地という制約がなくなるため、本部や中部支部との開催の間隔を空けるか、統合して開催することも考えられる。

(5)研究活動報告

  1)ダイナミックロバストマネジメント研究会

 Society5。0に対応した新価値創出と、これまで研究を行ってきた「科学的先手管理七つ道具(SE7)」とISO MS の品質、環境規格の特長、意図、SDGsとを俯瞰的に融合して組織の文化へのマッチング、コミュニケーション、KPI等を明確にする。従来、企業経営に有効なマネジメントシステムとして実地で検証されてきた日本的なTQMと高度な先進技術(IoTなど)との相互関係、ヒューマンエラー、モノづくりのレベルアップ策等に関して、品質管理学会が培ってきた数々のQC技術をベースにし、グローバル化時代におけるダイナミックな問題解決アプローチを体系化している。

(6)QCサロン

 第125回 10月13日(火)今野  勤 氏(神戸学院大学)[参加者57名]

 「TQMとビジネスモデル」

 第126回  2月  9日(火)竹本 康彦 氏(近畿大学)[参加者57名]

 「アクティブ・ラーニングに基づく統計・品質管理教育教材の設計開発」

 第127回 4月20日(火)大原 悟務 氏(同志社大学)[参加者48名]

 「品質マネジメントにおける対話の有用性」 

 第128回 6月21日(月)斎藤  彰 氏(㈱村田製作所)[参加者57名]

 「江戸時代の品質保証」

 第129回 8月23日(月)下津 直武 氏(ダイキン工業㈱)[参加者74名]

 「デジタル人材の社内育成プログラム ~ダイキン情報技術大学~」

 第124回 10月12日(火)天坂 格郎 氏(青山学院大学)

 「日本発“ものづくり新論”:JITを超えて」(予定)※ 昨年度からの延期開催。

(7)合同役員会 2020年10月13日(火)、12月8日(火)、2021年2月 9日(火)、4月20日(火)、6月21日(月)、8月23日(月)、10月12日(火)

4-4. 西日本支部(支部長:高橋 勝彦)

 西日本エリアのコミュニティ強化を目指して、活動委員会(事業・広報)と連携して、50周年記念事業と兼ねてキャラバン活動を金融機関と連携した品質管理講習会の開催を模索しましたが、内容の合意が得られず、実施には至りませんでした。事業所見学会については、コロナ禍の影響から実施を見合わせました。

 また、コミュニティ拡大のため、中国地区品質経営協会の「経営とTQM」講演会(2021年9月1日、オンライン開催)において、JSQC元会長の小原好一氏が、「戦略としてのクオリティマネジメント:これからの時代の“品質”」と題して講演を行いました。

4-5. 生産革新部会(部会長:安井 清一 57名:サービスエクセレンス部会と合同開催)

 生産革新部会としてはサービスエクセレンス部会と合同で開催してきました。

4-5-1. 信頼性・安全性計画研究会(主査:横川 慎二 15名)

 第四期には製造業を中心とする品質不正への提言を総括し、研究会当初の目的に対する一つの答えを示しました。50年度には、新規社会インフラとしてのドローンや自動運転車等への展開として、本研究会より社会基盤型輸送システム品質保証研究準備会が発足し、計画研究に向けて活発な議論がなされています。

 本研究会は、2050年における社会システムにおいて安全・安心を実現するための要素、方法論を提言することを最終期の活動といたしますが、第50年度は新型コロナウイルスの感染拡大、前述の準備会活動の並走に伴い、活動が停滞してしまいました。第11回横幹連合コンファレンスのOSなどにおいて、研究成果について報告いたしました。また、TQE特別委員会との協力で、GIGAスクール構想で導入されたICT機器の安全に関するアンケート調査を実施しました。

 

4-5-2. テクノメトリックス研究会(主査:清 智也 13名)

 テクノメトリックス研究会では、「統計的手法を中核とした品質管理手法の開発・普及」のために、手法、考え方、事例などについて幅広い視点から研究してきました。研究会はおおむね3ヶ月に1度の開催で、メンバーが上記の手法、考え方、事例などについて紹介し、メンバー間での議論により研究成果を練り上げていきました。議論したテーマは、アンケート調査、総合指標、因果効果の推定、操作変数法、分割表の縮約、多様性を持つグループ分け、測定誤差モデル、等SN比性の検定、実験計画、選択性バイアス、マルチレベルSEM、など多岐にわたっています。また、JSQC研究発表会や品質誌をはじめとするさまざまな学術雑誌をとおして、研究成果を報告しました。 

4-5-3. 商品開発プロセス研究会(主査:椿 広計 31名)

 ネット会議で機動性が増したことを活かし、3つのWGによる研究会をそれぞれ毎月1回のペースで行いました。12月に全体会議でのすり合わせを行い、商品開発の最上流を扱うWG1の研究方向などを議論しました。事業形成が所与の商品開発プロセスについて検討しているWG2は、産業界に対する共同研究を呼び掛けました。2021年6月の品質工学会年次大会で両学会共催の企画セッションを開催しました。2021年11月に品質管理学会年次大会の一般セッションで2件の発表を行いました。なお、本年度で当該研究会は3年度を迎えましたので、活動の継続延長ならびに主査継続の手続きを行いました。

4-5-4. 社会基盤型運輸システム品証研究会準備会(リーダー:岡部 康平 7名)

 物流系の自動化・自律化技術が社会インフラの基盤を成すための品質保証のあり方について学術的に検証するとともに、実務的な活用方法について検討するための研究会を設置するため、先行して小規模な準備会を立ち上げました。準備会期間中は少人数ながらも、信頼性・安全性計画研究会と連携して、新規研究設立後の課題設定と目標成果をより具体化するための議論を行いました。課題設定は下記の3分野としました。

 ①自動車の自動安全運転技術

 ②ドローンの自動航行技術

 ③サービスロボットの自律搬送技術

これら分野の最新技術と産業化の動向について情報共有し、自動化・自律化技術を分類・整理するとともに、今後の展開を予想・議論するための枠組み(フレームワーク)について検討しました。また、魅力ある社会の創生についても多様な議論を重ねました。研究会に移行後は、ロジスティックスやソーシャル・マーケティング(公共サービス・イノベーション)などの専門家や現場経験者の方々を公募して、より一層、社会基盤型運輸システムにおける品質保証の体系化に取り組みます。

4-6. サービスエクセレンス部会(部会長:伊藤 誠 57名:生産革新部会と合同開催) 

 第50年度は、ISO/TC312(Excellence in service)国内審議委員会などへの参画を通して、ISO 23592:2021(サービスエクセレンス-原則及びモデル)、ISO/TS24082:2021(サービスエクセレンス-卓越した顧客体験を実現するためのエクセレントサービスの設計)の発行に貢献しました。さらに、上述の国際標準化の要諦を『品質』誌第50巻4号に掲載したほか、品質月間テキスト№454『新たな価値創造としてのサービスエクセレンス』(水流聡子著)に取りまとめ、学会内外に開示しています。

 なお、今期の計画に対して未達成の課題として、エクセレントサービスのユースケースの調査研究(ツール開発、フレームワーク構築を含む)は、ISO/TC312(Excellence in service)における新プロジェクトISO/TR7179(サービスエクセレンス実現のためのユースケース)の発足に向けて民間企業のヒアリングを行うなど着実に進展している段階にあることから、来期の重点課題として引き続き取り組みます。

4-6-1. サービスのQ計画研究会(主査:安井 清一 17名)

 第50年度は、サービスの質に関する新たな展開を模索するため、サービスエクセレンス部会が主催する知識共有会にて情報収集を主な活動としました。

 本研究会のメンバーは、ISO/TC312(Service Excellence)/WG2で議論されている「エクセレントサービスの設計」の開発に主体的に関わり、その成果がISO/TS 24082:2021 Service Excellence – Designing excellent service to achieve outstanding customer experiences として発行されました。また、開発中であるService Excellenceの測定に関する国際規格 ISO/TS 23686 Measuring service excellence performance に対しても積極的にコメントを出し、多数、受け入れられています。

4-7. 医療の質・安全部会(部会長:棟近 雅彦 120名)

 今年度の研究活動は、QMS-H研究会との共同研究、医療経営の総合的「質」研究会の2研究会で、オンラインによる医療の質マネジメントの方法論に関する研究を進めました。また、医療の質マネジメント基礎講座は、オンデマンドコンテンツの提供により開講し、過去最高の参加者数となりました。

(1)QMS-H研究会との共同研究

 例年開催している最終成果報告シンポジウムは、2021年2月27日にオンラインで開催しました。テーマは「コロナ禍におけるQMS-Hの推進」とし、総合犬山中央病院院長齊藤雅也氏の基調講演、オンライン基礎講座の開発と運用、コロナ情報交換会の成果報告など、例年にないプログラムとなり、多くの一般参加の方々にも参加していただきました。

 QMS-H研究会の活動は、QMS-Hの活動は不断であるべきとのことから、可能な病院から重点活動を設定してもらい、2021年度の活動を進めています。2021年6月、9月に、オンラインで研究会を開催し、全病院が重点課題を発表するとともに、文書管理、維持継承、日常管理をテーマとするグループ研究活動も開始しました。また、今年度からオブザーバ参加の藤田医科大学病院の安田あゆ子氏に、活動内容をご紹介いただきました。

(2)医療QMS監査研究会

 今年度は、主査の都合と新型コロナの影響で、活動を休止せざるを得ませんでした。51年度より活動を再開する予定です。

(3)医療経営の総合的「質」研究会

 2020年10月から2021年9月まで月1回の定期ミーティングをオンラインで実施しました。2021年4月から新規オブザーバを迎え、新型コロナウイルス感染症パンデミックにおける社会品質、病院BCP、個人情報保護、特に新型コロナウイルス感染症パンデミックと個人情報保護、さらに、新型コロナウイルス感染症パンデミックの蔓延状況におけるFHIRを含めた我が国の医療ITの現状と課題について検討しました。その成果は、本学会年次大会研究発表会等で発表しました。

 なお、事務局を2021年5月以降ひたちなか総合病院から練馬総合病院に変更しました。

(4)医療の質マネジメント基礎講座

 アウトリーチ活動の一環として開催している「医療の質マネジメント基礎講座」は、2020年10月より、オンデマンド教材を提供する形で開講しました。新たな試みとして団体プランを設け、同じ勤務先であれば開講期間内は人数無制限で視聴できるようにしました。団体プランは何名受講したかは把握できないので、受講人数での単純な比較はできませんが、個人プランの受講人数は例年とほぼ同じであり、団体プランの分だけ純増という結果になりました。

4-8. ソフトウェア部会(部会長:兼子 毅 74名)

 第50年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、昨年度に引き続き、対面による全ての活動が停止し、オンライン会議ツールなどによるコミュニケーションを継続してまいりました。

・オンライン会合の定期的開催(合計6回)

 対面での会合が制限されている状況で、オンライン会議ツールを活用し、様々なノウハウの交換などを行いました。

・ソフトウェア開発関連の行事に積極的に協賛・後援

 昨年度同様、他団体との連携を行い、各種行事の後援などを行いました。

4-9. 管理技術部会(部会長:金子 雅明 116名)

 本期も引き続き49年度と同様な体制(4つのWGと全体会合の開催)で活動を進めました。4つのWGの活動を共有するために、さらに各WGリーダー会議を定期的に実施しました。

・WG1:品質マネジメントの改善・発展・活用の道~中小企業の QMS モデルの研究~

 COVID-19の影響で全ての会合がWEBとなりました。研究テーマ「作業標準類の整備」は従来の作業標準類の確認、役所におけるわかりやすい言葉の対応、世間一般における「作業標準」の位置付けなどを確認しました。その中で作業標準類の電子化・WEB化についてオープンになっている2件のソフトを確認し、リーダー会議・全体会議にて報告しました。

・WG2:持続的成功のQMSの研究(ISO9004の研究)

 目的は、従来のQMSにとらわれない、組織を持続的に成功させる仕組みとツールを開発することです。この仕組みを実現させる要件は3つです。要件1は顧客や社会のニーズに的確に対応すること。要件2は組織の強さを磨くこと。要件3はよい人材を育てること。第50年度の研究成果は要件1の研究を完成させました。仕組みとして「顧客価値創造プロセス、方針管理プロセスとQMSの関連図」を作成、またこれを具体化するツールとして、「新製品・新サービス開発ロードマップの例」と「研究開発企画書の例」を作成したことです。

・WG3:有効な審査のためのツール・技法の研究

 組織がISO 9001:2015の箇条4及び箇条6。1の意図(組織の状況/利害関係者のニーズを反映した組織の経営戦略・経営方針・経営計画と整合した品質マネジメントシステムの構築・運用を図る)を正しく理解し、当該要求事項を起点としていかに組織のマネジメントシステム全体を運用すべきかについての考え方を提示し、次に認証審査において、組織が規格の意図を理解したうえでシステムを構築し効果的に運用しているかを評価するための審査の視点をまとめました。

・WG4: 経営に寄与するQMSの本質の研究

 本WGではJSQC規格(とりわけ「日常管理」と「方針管理」)の活用を目標として活動し、如何に企業・組織で活用していけるかについて研究を行いました。特に、JSQC規格を活用した自己評価方法を中心に議論し、来年度の重点テーマとして自己評価ツールの確立を目指すことにしました。

 

5.標準委員会(委員長:平林 良人)

(1)新しいJIS規格の制定

 ・2021年8月20日制定

 JIS Q 9028 : 2021 マネジメントシステムのパフォーマンス改善

 -小集団改善活動の指針 

(2)新しいJSQC規格英訳版の発行

 ・2021年9月14日英訳

 JSQC Std 21-001:2018(E) プロセス保証の指針(英語)

(3)学会規格をJIS規格にする提案を申請し、受理

 ・JSQC Std31-001 品質管理教育の指針→JIS Q 9029 品質マネジメント教育の指針

 ※ JIS化する上で品質管理の「管理」は一般社会では狭く捉えられることから「マネジメント」と用語を変更している。

(4)新規JSQC規格の作成に着手

 ・JSQC- Std 01-001 TQMの指針

 ・JSQC- Tr 11-001 品質不正防止の技術報告書   *Trは技術レポートとして作成

(5)JSQC規格の英訳版に着手

 ・JSQC- Std 22-001:2019(E) 新製品・新サービス開発管理の指針(英語)

(6)新規JIS規格(英語)の作成に着手

 ・JIS Q 9027:2018(E) マネジメントシステムのパフォーマンス改善

 -プロセス保証の指針(英語)

 ・JIS Q 9028:2021(E) マネジメントシステムのパフォーマンス改善

 -小集団改善活動の指針(英語)

(7)JSQC規格の見直し

 ・JSQC Std 21-001 プロセス保証の指針は、2021年1月見直しは[継続]に決定しました。

 ・JSQC Std 33-001 方針管理の指針は、2021年9月見直しは[継続]に決定しました。

(8)事業委員会とのコラボによる学会規格講習会を開催

6.学術委員会(委員長:森田 浩)

6-1. 論文誌編集、表彰(学術)小委員会

【論文誌編集】(委員長:森田 浩)

   論文誌編集委員会では以下の活動を行いました。

(1)8月を除き毎月1回の論文誌編集委員会を開催しました。論文誌編集委員会の責任に基づき、査読意見を参考にしながら、編集委員会が掲載の可否を判断してきました。また、「著者責任」を基本とし、新規性・価値のある主張を含む論文については掲載する方向で進めました。

(2)シンガポールで開催されるANQ Congress 2021にあたり、国際交流委員会の委託を受けて、以下の活動を行いました。

  1)JSQCから提出されたすべてのアブストラクト(全49本)に対する審査

  2)フルペーパーに対するBest Paper Awardの審査

(3)投稿論文審査のスピード化も引き続きめざした結果、大幅に遅れるものはなくなってきています。さらに迅速に審査が進むように、次年度以降も管理を徹底します。

(4)国際交流委員会と連携して、ANQ 発表論文を対象とした英文電子ジャーナル(TotalQuality Science)の発行を行いました。第50年度はVol。 6 のNo。 1、No。 2、No。 3を発行しました。論文数は年間10報でした。  

(5)第50年度は、昨年度に引き続き論文掲載料の検討を行いました。論文掲載には相当なコストがかかるため、学会の財政状況を鑑みますと、論文掲載料の徴収は避けらない状況です。会員の理解を得つつ、引き続き検討を続けます。

(6)学会誌編集委員会と連携して、品質誌の電子ジャーナル化(J-Stageでの発行)を検討しました。詳細につきましては、引き続き検討を続けます。

(7)研究発表会の活性化を目的として創設された優秀発表賞制度を継続しました。

(8)表1に過去5年間(第46年度~第50年度)の月別投稿論文数を、表2に過去5年(第45年度~第49年度)の投稿区分別採択数を示します。第50年度は審査中のものがありますので、採択数は第45年度から第49年度を示しました。一度却下されたものが再投稿される場合もありますので、単純に採択率を計算することはできませんが、おおむね4割程度が採択されています。

▼表1 過去5年間の月別論文投稿数

▼表2 第45年度~ 第49年度 の投稿区分別採択数

【研究助成】(委員長:川村 大伸)

 本事業は学会創立30周年記念事業として第31年度より開始されたものです。助成金額は1件5万円で5件以内。対象者は、日本品質管理学会の正会員もしくは準会員、申請時に35歳以下で大学・研究所・研究機関等において研究活動を行っている者、留学生の場合は日本の大学院に在籍する外国籍の留学生等の要件を満たす者です。本年度は2名の応募があり、研究助成選考内規に則り2名を選考しました。

6-2. 国際交流、学会間交流小委員会(委員長:佐野 雅隆)

【国際交流】

 第50年度の国際委員会では、以下の事業を実施しました。

(1)ANQ 2021への参加

 シンガポールにて、2021年10月20-21日に、ANQ(Asian Network for Quality)がオンライン開催となりました。JSQCからのAbstractの登録件数は、49件です。JSQCにとってANQは人材育成・研究業績向上のためのひとつの有用な「場」となっているように思われます。 

(2)ANQの安定的発展のための調整

  ANQ理事会がオンラインで開催され、2回参加いたしました。財務委員会、ANQ-CEC(ANQの品質管理検定委員会)、Ishikawa Kano Award委員会に委員を派遣しています。財務委員会では、JSQCが委員長を務めております。  

(3)英文電子ジャーナルの刊行

  英文電子ジャーナル(Total Quality Science)の6年目の刊行が完了し、TQSへの投稿に対する期待もあり、ANQ発表件数は安定しています。

(4)海外の品質に関連する学協会とのアライアンスに関する検討

  幅広く海外の学協会と交流をもつための具体的方策について継続して検討しています。

【学会間交流】(委員長:金子 雅明)

(1)FMES

 今期もFMES代表者会議、FMES/JABEE委員会、FMESシンポジウムに参画(オンライン 参加)し、経営工学関連学会との交流、JABEEの審査活動等の活動に、中核団体として協力してきました。なお、今期は新型コロナの影響もあり、FMESシンポジウムが開催されませんでした。

(2)横幹連合関係(委員長:椿 広計)

 2020年10月に第11回横幹連合コンファレンス(統計数理研究所)が、オンラインで開催された。日本品質管理学会からコトつくりコレクションの選出にQFDの推薦がコンファレンスで行われ、審査の結果コトつくりコレクションに採択されました。また、JSQCの鈴木和幸元会長が企画した「ニューノーマルにおけるリスク未然防止と信頼・安心」がセッションとして行われました。日本品質管理学会は、伊藤誠教授(筑波大学)を横幹連合理事に推薦し、2021年4月に横幹連合総会において理事に選任されました。横幹連合理事を務めるJSQC会員は3名となりました。伊藤教授は第12回横幹連合コンファレンス(筑波大学)の企画・運営に参画されています。

7.安全・安心社会技術連携特別委員会(委員長:伊藤 誠)

 日本原子力学会(ヒューマンマシンシステム研究部会/社会・環境部会)等との共催の「安全・安心のための管理技術と社会環境」ワークショップを、2020年11月に実施しました。また、自動車事故対策機構等の審議についても引き続き参加・協力しています。特にISO 39001の普及をめざした活動を行いました。

8.TQE(問題解決力向上の為の初等中等統計教育)特別委員会(委員長:鈴木 和幸)

 新たな学習指導要領の鍵となる“次世代への数学教育”、“情報・ICT・AI世代への教育”、“産官学の連携”にむけて、議論を継続し情報発信を行い、問題解決教育を通して、自己啓発・相互啓発が為され、一人ひとりの潜在的能力を引き出し、自らが主体性を持って行動し、人に優しく、社会に貢献し、人間的成長を図るべく、本委員会として下記の活動を行いました。

(1)コロナ禍、これまで10年にわたり行ってきた科学技術教育フォーラムに代わり、オンラインでの“TQE問題解決オンラインセミナー”を2回開催し、下記サイトからの資料の公開とともに許可されたVideoの配信を行ない、現在も継続中です。

第1回  https://estat。sci。kagoshima-u。ac。jp/SESJSS/edu2020i。html#s4 2020。12。21実施

第2回   https://sites。google。com/jissen。ac。jp/tqe-online-20210515/     2021。5。15実施

(2)50年以上の歴史をもつ品質管理シンポジウムと連携し、「企業におけるデータの活用」の動画配信を学校の教員・生徒を対象に行ない、現在も配信継続中です。なお、講演者は下記4名です。

講演者:出口 雄吉 氏(東レ株式会社代表取締役副社長)

    大嶽 充弘 氏(NECプラットフォームズ株式会社取締役執行役員専務)

    椿  広計 氏(統計数理研究所所長 筑波大学名誉教授)

    鈴木 和幸 (電気通信大学)

(3)(独)統計センターにおいて公開された教育用標準データセット(SSDSE)を活用し仮説検証型の教材を基に、京都府南丹市立園部中学校藤山和也先生とともに授業案を作成し、当該学校の3年生に対して授業を実践いただきました。

(4)文部科学省、総務省における新学習指導要領の円滑実施に向けた、教員用指導書ならびに授業実践事例の解説書、セミナーなど運営・企画の委員会に参加し、問題解決教育の必要性・統計データ活用、データサイエンス基礎教育の充実などに関して、TQE委員会の意見反映を行いました。

(5)産よりの小中高の問題解決教育への支援の可能性、および小中高からの産学による問題解決教育への支援の必要性の現状把握のためのアンケート調査の結果を分析し情報交換の方法を検討しました。

 (6)第69回統計グラフ全国コンクールにおいて日本品質管理学会賞授賞を行いました。

過去の事業報告