今までの本部、中部支部、関西支部の他に、JAQ設立を睨み、第46年度には東日本支部および西日本支部の設立が決まりました。各地方における更なる学会活動の活性化が期待されます。
筆者は学生時代に中部支部所属として多くのことを学ばせて頂きました。中部支部の事業所見学会では、当時から始まり現在でも続いている「参加者意見交換会」が開催されています。そこではグループ毎に参加者が分かれ、見学した内容について議論を交わします。博士課程在籍中には幹事の代わりに急遽グループリーダーを務めたこともあり、今では良い思い出です。また、学会の研究発表会では大学関係者が多数を占めるものだと思い込んでいましたが、企業からの参加者が大多数であることに驚かされました。
大学院修了後は関東の大学に就職し、中部支部からはしばらく遠ざかっていましたが、昨年中部支部に復帰いたしました。今年の2月には中部支部に産学連携研究会が立ち上がり、私は副査を務めています。そこではものづくり企業における生々しい課題に触れることができ、貴重な体験をさせて頂いています。まだ始まったばかりですが、企業の課題解決、および大学が保有するシーズの実用性評価という方向性で順調に進んでいます。
以上のように、ものづくりが活発な地域柄もあり、昔から中部支部は現場に即したものづくりに関する研究や議論を行うには適した場所です。中部支部の研究発表会を見てみますと、第114回の研究発表会では参加者が84名ということで、私が知っている他学会と比べてみても支部活動としては大変成功していると思います。しかしながら、学会員の多くは本部に所属していることから、本部からの参加者がもう少し増えても良いのかなと思っている次第です。特に品質管理に関する大学の研究者は関東に集中しているため、支部の研究発表会に参加して頂けると支部活動の活性化に対して大きな貢献になると考えています。